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2009/07/22 中国 上海 皆既日食観測レポート

カメラが捉えた今世紀最長の皆既日食

2009年7月22日、今世紀最長の皆既日食がアジア地域で観測された。日本では46年ぶりに観測することができるということで、大きな話題を呼んでいたが、残念ながら本来皆既日食が観測可能であった地域の大部分が厚い雲で覆われていたために、満足な観測ができた場所は少なかった。
そうした中でも、運よく観測に成功した観測者もいる。中国杭州にて観測を行っていた太陽コロナ研究の専門家ジェイ・パサコフ教授も今回皆既日食の観測に成功した1人だ。パサコフ教授の研究チームは、5分強続いた皆既状態の太陽の観測し、太陽最大の謎コロナ加熱問題の解明につながるデータの収集に成功した。
普段は、人工衛星からの観測でもコロナの範囲を特定することすらできないが、皆既日食の時にはその観測が可能となる。パサコフ教授の研究チームは、今回の観測でコロナ現象を余すところなく観測できたようだ。

今世紀最大の天文ショーの幕切れ

皆既日食は、太陽が普段私たちに見せることのない一面を見せるという貴重な機会を与えてくれる。その美しさは人々を魅了してやまないが、太陽の謎の解明のため、この瞬間を待ち望んでいる天文学者たちも大勢いる。今回、取材に応じてくれたパサコフ教授もその中の1人だ。
地球をいつも温かく見守っていてくれている太陽の多くの現象がいまだ解明されていないということはとても意外な事実ではあるが、太陽の謎を追い続ける専門家によって、近いうちにその仕組みが明らかになるかもしれない。
次回の皆既日食は、2010年7月にイースター島などで観測することができる。また、26年後には再び日本で観測することが可能だ。今回、残念ながら皆既日食を見ることができなかった観測者にも、もう一度見るチャンスが訪れるかもしれない。


情報ソースおよび関連情報サイト
・パサコフ教授の研究チームがこれまでに撮影した写真
 Williams College Solar Eclipse Expeditions(英語)
・過去の皆既日食をマップで確認する
 International Astronomical Union(英語)
・パサコフ教授のこれまでの著書
 Pasachoff.com(英語)