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宇宙の起源


膨張する世界

宇宙の起源に関する最も一般的な理論は、
宇宙の大変動ビッグバンを軸としている。

Photograph courtesy NASA/Brad Hansen (UCLA)/Harvey Richer (UBC)/Steinn Sigurdsson (Penn State)/Ingrid Stairs (UBC)/Stephen Thorsett (UCSC)

 この理論は、ほかの銀河が私たちの銀河から全方角へ向かって遠ざかっているという観測結果から生まれたものだ。その非常な勢いは、古代の爆発の力によって追い立てられているかのようだったのである。

 理論によると、ビッグバン以前の宇宙全体の物質と放射エネルギーが、すべて高温高密度の数ミリ大の塊に圧縮されていたという。この状態は最初の何分の1秒という短い時間だけのことだと考えられている。

 ビッグバン理論では、百数十億年前、空間や時間そのものも含めていま知られている宇宙のすべての物質やエネルギーが、大きな爆発によって生じることになったという。

 ビッグバン直後の瞬間(1秒の1兆分の1のさらに1兆分の1という時間)に宇宙はその小石大の根源から天文学的な広さへ猛スピードで膨張していった、と主張は続く。膨張はどうやらその後の数十億年にわたって続いているらしいが、速度はずっと遅くなっている。

 科学者は、ビッグバン後に宇宙がどのように発展したのか正確にはわかっていない。長い時間が経過し、物質が冷めていくに従って多様な原子が形成され始め、それらが最終的に現在の宇宙の星や銀河になっていったという。

理論の起源

 1920年代に最初にビッグバン理論を提唱したのは、ジョルジュ・ルメートルというベルギーの司祭だ。そのとき彼は、宇宙は1つの原初の原子から始まったというモデルを提唱したのである。この発想はその後、銀河があらゆる方角へ向かって遠ざかっているというエドウィン・ハッブルの観測や、アーノ・ペンジアスとロバート・ウィルソンによる宇宙マイクロ波背景放射の発見によって大きな後押しを受けた。

 宇宙の至る所で見つかる宇宙マイクロ波背景放射の輝きは、ビッグバンの残りの光であり、目に見えるかたちの名残であると考えられている。その放射エネルギーはテレビ電波と類似しているが、宇宙の最初期の瞬間に関する多くの秘密が隠されているかもしれない。

 ビッグバン理論は、いくつかの大きな疑問が未解決で残されている。その1つは、ビッグバン自体の元々の原因である。いくつかの回答がこの根源的な疑問を解決するために提案されているが、証明には至っていない。適切に検証することが難しい挑戦であるということは間違いないだろう。


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