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国際宇宙ステーション(ISS)


宇宙の研究施設

国際宇宙ステーション(ISS)は地球を周回する宇宙の
研究施設である。
宇宙に人類の常設基地を建設し運用していく事を目的として
16カ国が科学的知識を結集して建設を進めている。
地球上空約390キロの高さに浮かぶ宇宙ステーションでは、
2000年11月以来、各国のクルーが交代制で滞在し作業を行っている。

Photograph courtesy NASA

 宇宙飛行士と物資の輸送には、アメリカのスペースシャトル、ロシアのソユーズ宇宙船やプログレス補給船が使われている。宇宙飛行士はいずれかの宇宙船に乗って国際宇宙ステーションに到着し、その後、通常は約6カ月にわたって軌道上で生活し任務を遂行する。

 宇宙飛行士が軌道上で単に時を過ごすだけでも、人類が宇宙空間で長期生活を営む上で多くの有益な情報が得られる。例えば、味覚が減退する中で食生活を豊かにする方法や、固定された状態での快眠は難しいということなどが既に分かっている。

 もちろんクルーはただ滞在するだけではなく、さまざまな科学実験、宇宙ステーションの改修や建設の継続、厳しく管理された身体トレーニングなど、分刻みのスケジュールをこなすことが求められる。宇宙飛行士は、無重力が体の骨格や循環器系に与える悪影響を是正するために、1日2時間の運動を義務付けられている。

ただいま建設中

 国際宇宙ステーションは1998年11月以来、現在も建設が進められている。1998年に宇宙ステーションの最初の構成要素であるザーリャ基本機能モジュールが、ロシアのプロトンロケットによって打ち上げられ周回軌道に乗った。2008年には、20億ドルを費やした科学研究施設「コロンバス(欧州実験棟)」が取り付けられ合計8部屋となった。

 この宇宙を漂う巨大な研究施設は、設計上の特徴として、一連のシリンダー型モジュールが12のセグメントから成る大型のトラス(91メートルの梁)に取り付けられている。ザーリャ・モジュールは主に倉庫や外部燃料タンクとして使用され、ズヴェズダ・サービスモジュールはクルーの居住空間やステーションの多数の生命維持システムの設置場所となっている。動力は太陽電池パネルから供給され、排熱はモジュールから外へ放射するループによって冷却される。研究実験棟「デスティニー」は、物質や技術などさまざまな試験を実施するための最初の浮遊施設である。生命科学や流体物理学などの実験ができるように設計されている。

 ドッキングポートの導入により、多様化の進む宇宙船が国際宇宙ステーションを訪問できるようになっている。さらに、クエストエアロックという出入口が取り付けられ、施設の建設を継続する上で必要な船外活動が容易に行えるようになった。

 カナダが開発した大型のスペースアーム「カナダアーム2」も宇宙ステーションの重要な要素である。遠隔操作が可能で、クレーンとして機能し、さまざまな作業に利用することができる。

 国際宇宙ステーションは2010年末までに完成予定だ。建設が完了すると、5LDKというアメリカの標準的な家よりも広いスペースで、6人のクルーメンバーが生活し作業を行うことができる。


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