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ジュラ紀


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Artwork (c) 2007 by Karen Carr and Karen Carr Studio, Inc.
Map by Christopher Scotese, www.scotese.com

1億9900万~1億4500万年前

 陸地では恐竜や鳥、齧歯類(げっしるい)が繁栄し、海には海生爬虫類やサメ、そして血のように赤いプランクトンが生息していた。陸塊は分裂が進み、浅い海が内陸に広がる。森にはシダやソテツ、針葉樹が生い茂り、通り抜ける熱帯の風は暖かくて湿り気がある。これがジュラ紀の様子だ。

 ジュラ紀の初期、三畳紀に始まった超大陸パンゲアの分裂は勢いを増し、まず北半分のローラシア大陸が北アメリカとユーラシアに分かれ、続いて南半分のゴンドワナ大陸もジュラ紀中期には分裂を始めていた。ゴンドワナ大陸は南極大陸、マダガスカル、インド、オーストラリアから成る東半分と、アフリカと南アメリカで構成されていた西半分に切り離された。分裂した諸大陸の間には新しい海が形成され、海底では山脈が隆起し、そのために海面水位が上昇して海水が大陸に溢れ出した。

 高温で乾燥していた地球は、このような水の横溢で亜熱帯風の多雨湿潤な気候に変化した。乾いていた砂漠はゆっくりと緑を濃くしていき、ナンヨウスギやマツなどの針葉樹と同様、ヤシの木に似たソテツも繁茂する。北半球の中高緯度ではイチョウが一面に広がり、南半球で特に繁茂していたのは針葉樹の1種であるマキ科の植物だった。この時代には木生シダも生い茂っていた。

 ジュラ紀の海、特に新しく形成された内陸の浅海には多様な生物が満ちあふれていた。食物連鎖の頂点にいたのは、長い首とオールのようなヒレを持つ首長竜や巨大な海生ワニ、サメ、エイなどである。魚に似たイクチオサウルス類、イカなどの頭足類、らせん状の殻を持つアンモナイトも繁栄する。暖かい海ではサンゴ礁が成長し、海綿や巻き貝、軟体動物も繁殖していった。極めて小さな浮遊性のプランクトンが増殖し、そのせいで一部の海は真っ赤に染まっていたと考えられている。

巨大な恐竜

 陸上では恐竜が文字通り大きな足跡を残していた。竜脚下目に属する草食のブラキオサウルスは体高が最大16メートル、体長約26メートル、体重は80トン以上もあった。ディプロドクスも竜脚下目の恐竜で、体長は27メートルだった。この2種の大きさを見れば、強靱な脚で2足歩行をしていた巨大な肉食恐竜アロサウルスも攻撃を躊躇したかもしれない。しかしアロサウルスやコエルロサウルス類などの足の速い肉食恐竜なら、まったく歯が立たなかったわけではないだろう。背中に並んだ骨板など、頑丈な鎧に身を包んだステゴサウルスも肉食恐竜の餌食になっていた。

 現在知られている最古の鳥はジュラ紀の後期に空を飛んでいた始祖鳥(学名:Archaeopteryx)だが、その祖先として最も有力なのは初期のコエルロサウルス類である。始祖鳥が空へ進出したときには、既に翼竜が三畳紀の後期から空を飛び回っていたため、領有権を巡って争わなければならなかった。翼竜は恐竜と間違えられることがあるが、実際には空飛ぶ爬虫類である。この時代はヨコバイや甲虫などの昆虫も繁栄しており、恐竜の足下では初期の哺乳類の多くがせわしなく走り回っていた。この脇役的な存在の哺乳類が、白亜期末に恐竜が絶滅した後、地球を支配するようになる。



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