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洞窟


地球の地下室

 洞窟がもつ自然美は暗闇のベールで覆い隠されている。海岸沿いの崖に見つかる洞窟は、容赦なく打ちつける波によって少しずつ削られて形成されたものだ。溶岩洞は、溶岩流の外表面が冷えて固まり、その内部が流れ出してできる。また、洞窟は氷河にも形成される。内部で解けた水が周囲の氷を削りながら最終的に海へと流れ出し、その後には氷のトンネルが残るのである。

Photograph by Raymond K. Gehman

 しかしほとんどの洞窟はカルストで形成される。カルストとは、わずかに酸性を帯びた水によってゆっくりと溶解する岩石(石灰岩やドロマイト、石膏など)で構成されている地形のことを指す。雨は地面へ落ちてくるときに大気中の二酸化炭素と混ざり合い、地面に染み込むときにはさらに多くの二酸化炭素を取り込んでいく。雨と二酸化炭素が組み合わさると、方解石(カルストの岩石の主要鉱物)を溶解する弱酸性溶液になる。

 酸性水は亀裂や割れ目から地下へと浸透していき、配管システムのような流路のネットワークを構築する。流路は染み込む水の量が増えるにつれて広がり、さらに多くの水が流れるようになる。最終的に、洞窟と呼ばれるほどの大きさになる流路も出てくる。このようにしてできた洞窟は溶食洞と呼ばれ、そのほとんどは人が通れるほどの広さになるまでに10万年を超える年月を要している。

 降った雨が地下へ浸透していくと、水で完全に飽和状態になった岩石層に達する。そこでは大量の水が流れ、断続的に行ったり来たりしている。このために多くの洞窟はほぼ水平に伸びているというわけである。

奇抜な特徴

 洞窟内部の暗闇には、二次生成物(洞窟生成物)と呼ばれる岩石の形成物が発達している。天井からつらら状に垂れ下がったものや、床面から生えたマッシュルームのようなドーム型のもの、さらには一面の滝のように側面を覆っているものもある。二次生成物は、酸性水の二酸化炭素が風通しの良い洞窟の中で抜けて、溶解した方解石が再び凝固したときに形成される。

 つららのような形成物は鍾乳石と呼ばれ、洞窟の天井から水がしたたり落ちてくるときに形成される。床面から上方に成長する石筍は、通常は鍾乳石の末端からしたたり落ちる水から生じたものだ。鍾乳石と石筍が下と上から結合して形成されるのが石柱である。洞窟の側面から床面を覆うように広がったフローストーン(流れ石)のほか、カーテンやストロー(管)の形状をした鍾乳石もある。曲がりくねった形状のものはヘリクタイト(曲がり石)といい、天井、側面、および床からあらゆる方向にねじれているのが特徴的である。


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