ヨーロッパ南東部の山地の多いこの地方で、税金対策および土地所有権上の利点のためオスマン帝国の下でイスラム教へ改宗したスラブ系キリスト教徒の末裔にあたるのがボシュニャク人(ボスニアのスラブ系イスラム教徒)である。1969年、ユーゴスラビアはボシュニャク人を異なる民族として承認した。1992年に実施された独立を問う国民投票では、スラブ系イスラム教徒とクロアチア系カトリック教徒が賛成票を投じた一方、東方正教会のセルビア人の多くは選挙をボイコットして反対の意を示した。この対立はやがて本格的な内戦へ発展し、1995年の停戦までに20万を超える死者と200万を超える難民・避難民を出した。この内戦はデイトン和平合意により終結し、イスラムおよびクロアチア人地区(ボスニア・ヘルツェゴビナ連邦)と、セルビア人地区(スルプスカ共和国)からなる連合国家となった。高い失業率と民族間の対立は、依然としてボスニア・ヘルツェゴビナの大きな足枷となっている。
経済主要産業: 鋼鉄, 石炭, 鉄鉱, 鉛, 亜鉛, マンガン, ボーキサイト, 車両組立
主要農業: 小麦, トウモロコシ, 果実, 野菜; 家畜類
主要輸出: 金属, 衣料, 木材製品