中央アジアに広がるカザフスタンは内陸にあり、ほぼ全域が乾燥地帯である。西側の平野部から、東部山岳地帯に向かって標高が高くなっている。カザフスタンには100を超える民族がおり、人口の28%を占めるロシア人は、主に北部のロシア国境付近に居住している。カザフスタンは旧ソ連を構成していた国の中で、ロシアに次いで2番目に広い国土を持つ。かつてカザフスタンのセミパラチンスクには旧ソ連の重要な核兵器実験場があった。1949〜89年の間に行われた合計456回の核実験のうち、116回は大気圏内で行われた。そのため、この地区は高濃度の放射能で汚染され、1991年にカザフスタン政府によって閉鎖された。なお、ソ連の宇宙開発の基幹基地であったバイコヌール宇宙基地は、現在もロシアによって使用されている。
カザフ人はチュルク語を話すイスラム教徒であった。15世紀には牧畜をする遊牧民としてステップ地方に居住していたが、19世紀にその地はロシア帝国の領土となった。1930年代に入って旧ソ連が遊牧民を強制的に定住させる政策を行い、約100万人のカザフ人が犠牲となった。
カザフスタンは鉱物資源に恵まれている。豊かな石油や天然ガス、その他の鉱物資源のおかげで、順調な経済発展を遂げている。しかし旧ソ連が工業発展を追求した結果、自然環境が破壊され、現在ではその負の遺産に苦しんでいる面もある。特にアラル海周辺の環境破壊は深刻で、砂漠化を防ぐためにアラル海北部の環境保護に取り組んでいる。
経済主要産業: 石油, 石炭, 鉄鉱, マンガン, クロム鉄鉱, 鉛, 亜鉛, 銅, チタニウム
主要農業: 穀物, 綿花; 家畜類
主要輸出: 石油, 石油製品, 非鉄金属, 薬品, 機械, 穀物