アレクサンドロス大王以来、この中央アジアの文明の交差路には、多くの侵略者と平和的な移住者が往来し、さまざまな民族が定住するようになった。その結果アフガニスタンは、パシュトゥーン人(38 %)、タジク人(25 %)、ハザーラ人(19 %)、ウズベク人(6 %)などの少数民族で構成される国となっている。高くそびえるヒンドゥークシュ山脈が国土を分断しており、タジク人とウズベク人は北部の平原と渓谷に居住し、パシュトゥーン人は砂漠の多い南部の高原地帯に、ハザーラ人は中央部の山岳地帯に住んでいる。ヒンドゥークシュ山脈の南にあるカブールは、細い道で北部の平原と結ばれている。
1989年、9年間に及ぶソ連の占領が終わったが、1992年にイスラム教徒の反政府ゲリラ組織が共産党政権を打倒し、その後は対立する派閥が主導権争いを繰り返した。さまざまな派閥の中から、イスラム武装組織タリバン(「神学生たち」の意味)が現れた。タリバンは1996年にカブールを制圧し、手足の切断や投石などのイスラム教の刑罰を課し、女性の労働を禁じた。
2001年、タリバンはバーミヤンの巨大石仏を破壊し、歴史遺産を保護する国際的な努力への反発を表明した。ニューヨークとワシントンの同時多発テロから3週間後、アメリカとイギリスがアフガニスタンにあるテロ組織の拠点へ爆撃を開始した。2001年11月までにカブールは反タリバン軍に制圧された。
十数年に及ぶ内戦が終結し、アフガニスタンは農業を中心とした経済の建て直しを進めており、2004年には選挙も実施された。現在は、医療や治安、アヘンの生産量急増などの諸問題に直面している。
経済主要産業: 繊維, 石鹸, 家具, 靴
主要農業: アヘン, 小麦, 果実, ナッツ; 羊毛
主要輸出: アヘン, 果実 , ナッツ, 手織りのカーペット, 羊毛, 綿花