アンゴラは、アフリカ南西部の大西洋岸に位置する。北部のカビンダは、コンゴ川とコンゴ民主共和国の国土の一部を境にするアンゴラの飛地にあり、小さいが石油資源が豊富な地方だ。内陸は高原地帯、北部は熱帯雨林、南部は雨の降らないサバンナ地帯となっており、国民の大半は海岸沿いの平野で暮らしている。
15世紀以降、ポルトガルの植民地であったアンゴラでは、同じくポルトガル植民地のブラジルや大西洋を超えたほかの国々との奴隷交易が盛んであった。20世紀半ばには、14年間にもおよぶゲリラ戦の末、1975年に独立を果たしたが、それ以降、主要部族の間で内戦が始まった。まず、北部を拠点とし人口の約4分の1を占めるムブンドゥ族が首都ルアンダを占拠したが、その後、人口の3分の1を超えるオヴィンブンドウ族がほかの部族と手を組み、内陸部の都市フアンボに新政権を樹立した。激しい内戦は独立戦争よりも多くの命を奪った。さらに、ポルトガル人の引き揚げは30万人にもおよび、経済は壊滅的な状態に陥る。
1991年に和平協定が締結され、16年続いた内戦がついに終結したかのように思われたが、実施されるはずの大統領選挙が無効となり、内戦が再発する。そして、和平協定は18カ月後に反古とされた。27年にもおよんだ内戦は2002年に終結したが、内戦によりアンゴラの政治・社会制度は崩壊し、また、国中に埋められた地雷が大きな問題となっている。アンゴラ国民の生活は低水準が続き、40歳という平均寿命はアフリカの国の中では最低である。
経済主要産業: 石油, ダイヤモンド, 鉄鉱, リン酸塩, 長石, ボーキサイト, ウラン, 金
主要農業: バナナ, サトウキビ, コーヒー, サイザル; 家畜類; 林産物; 魚
主要輸出: 原油, ダイヤモンド, 石油精製品, ガス