ニュージーランドは、太平洋の南西に浮かぶ、肥沃で山の多い島々から成る。その様子を、1642年にヨーロッパ人として初めてこの地を訪れたオランダの冒険家アベル・タスマンは、「土地が高く隆起している」と書き残している。雪を頂く峰々、フィヨルドの海岸、羊が放牧されている牧草地などは、最もニュージーランドらしい風景と言えるだろう。
1907年にイギリスの自治領となり、イギリスに倣って議会制民主主義を採用、1926年にはイギリス連邦の創設メンバーとなった。
「キーウィ」という愛称で呼ばれる国民は、3分の1がオークランド市内かその周辺に住んでいる。ラグビークラブに、カンタベリーやウェリントンといった名前が付いているのは、国民の大半がイギリスからの移民の子孫であることの表れである。先住民のマオリ族は人口の約14%を占めている。最近は主にサモアやフィジーからの移住者が多く、オークランドは世界でもとりわけポリネシア人が多い町となっている。
ニュージーランドは輸出主導の国で、かつてはイギリスが最大の貿易相手国であったが、1973年にイギリスが欧州連合(EU)に加盟したことで優遇措置を受けられなくなり、新たな市場の開拓を迫られた。現在では日本、オーストラリア、アメリカへの輸出が輸出総額の半分を占め、品目は羊毛、羊肉、子羊肉、牛肉、チーズ、魚、化学薬品などである。
ニュージーランドは太平洋諸島の新興国への経済支援も積極的に行っている。1999年に東ティモールで動乱が起きた際は軍隊を送り、2004年に南太平洋のニウエ島が熱帯低気圧によって壊滅的被害を受けたときは、数百万ドルを提供した。ニウエ島とその西に位置するクック諸島はニュージーランドと自由連合の関係にあり、自治が認められている。
経済主要産業: 食品加工, 木材, 紙製品, 繊維, 機械
主要農業: 小麦, 大麦, ジャガイモ, 豆類; 羊毛; 魚
主要輸出: 酪農製品, 精肉, 木材, 木材製品, 魚, 薬品, 羊毛, マトン