インド洋と太平洋との間にある島大陸オーストラリアには、多様な地形が見られる。東海岸北部のヨーク岬半島から南部のビクトリア州まで大分水嶺(だいぶんすいれい)山脈が伸びており、そこに最高峰の山がある。国民の大半は南東部沿岸のメルボルンやシドニーなど都市に住んでいるが、これは、南東からの風がこの地域には雨をもたらす一方、山を越えた内陸は雨の少ない乾燥・半乾燥地域だからである。大分水嶺山脈の西側には、おおかた平原や高原が広がっている。ただし、大陸のほぼ中央にはマクダネル山脈がある。大鑽井(だいさんせい)盆地には地下水が蓄えられており、そのためこの辺りは砂漠になっていない。植物は、最北部の熱帯雨林から、オーストラリア人が「アウトバック」と呼ぶ広大な内陸部のステップや砂漠にまで分布している。有袋類が多く、カンガルー、コアラ、ウォンバットをはじめ130種以上が生息している。大陸の約14パーセントを占めるマレー・ダーリング盆地は、小麦および羊毛産業を支えている。
オーストラリアは1788年にイギリスの流刑植民地として開かれ、1851年に金鉱が発見されて大量の移民が押しよせるまでは流刑地だった。1901年に、アメリカ合衆国の体制を一部採り入れ、連邦制国家として独立した。1788年以降ずっと、移民がオーストラリア開発の鍵であったが、1945〜2000年の間にも約600万人の移民が入国している。政府は、現在、40数万人のアボリジニー(先住民族)の土地所有権を認める施策を進めている。オーストラリアの生活水準は世界でも極めて高く、人口の8割以上が都市部に住んでいる。
経済主要産業: 鉱業, 輸送機材, 食品加工, 薬品, 鋼鉄
主要農業: 小麦, 大麦, サトウキビ, 果実; 畜牛
主要輸出: 石炭, 金, 精肉, 羊毛, アルミナ, 鉄鉱