南アメリカの多くの国を解放に導いたシモン・ボリバルにちなんでボリビアと名付けられたこの国は、貧困で、山地の多い内陸国である。国民の60%以上がケチュア族とアイマラ族を中心とする先住民で、それ以外はヨーロッパ系または混血である。アルティプラノと呼ばれる高原地帯で最低限の生活を送る農民が多い。アルティプラノにある人口150万人の町ラ・パスは、チチカカ湖の近くに位置し、雪山に囲まれている。標高3600メートルと世界で最も高い所にある首都ラ・パスでも、チチカカ湖の水が温暖な気候をもたらすため人間が住むことができる。ボリビアには第二の首都スクレがあり、初代大統領の名前にちなんで名付けられ、最高裁判所が置かれている。
1987年にボリビアは、国際的な自然保護団体との間で、1350平方キロの地域をベニ生物圏保護区として保護する見返りに対外債務の一部を肩代りしてもらう、世界初の自然保護債務スワップに合意した。1995年には1万8957平方キロをマディディ国立公園に指定し、その環境の保全に努めている。この国立公園にはアンデス山脈の氷河から熱帯雨林まで多様な自然があり、ケチュア族などの先住民がこれを活かして、約1000種の野鳥の観察、バクの追跡、急流のラフティングといったエコツーリズムを紹介している。
サンタ・クルス地方に埋蔵されている大量の天然ガスと大豆栽培の拡大がこの国の経済を支えている。その一方で、チリとの歴史的な国境紛争と、コチャバンバ地方でのコカインの原料コカ葉の栽培が政府を悩ませている。
経済主要産業: 鉱業, 溶錬, 石油, 嗜好品
主要農業: 大豆, コーヒー, コカ, 綿花; 材木
主要輸出: 大豆, 天然ガス, 亜鉛, 金, 木材