イギリスは、北海とイギリス海峡によってヨーロッパ大陸から隔てられており、イングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドから成る。
1536年、イングランドとウェールズが統合し、1707年にはスコットランドが合併されてグレートブリテン連合王国となった。1801年にアイルランドが加わった際にはグレートブリテンおよびアイルランド連合王国(イギリス)へと改称された。1922年、アイルランド自由国はイギリスの支配から逃れるために戦い、その結果、情勢が不安定な北アイルランドのみがイギリスの行政区分の1つとして残った。
160万人の北アイルランド人口のうち約55%は、スコットランドかイングランドにルーツを持つ。プロテスタント系住民である彼らは、イギリスとの連合国家継続に賛成している。一方で44%に上るローマ・カトリック教会系住民は、アイルランドに加わることを望んでいる。
イングランドの人口は4900万人と、イギリスの中で最も多い。約3分の1がヨーロッパ最大級の都市ロンドンを中心とした南東部の栄えた地域に住んでいる。国土の3分の1を占めるスコットランドは山地が多く、人口500万人のうち75%がグラスゴーや主都エディンバラのある低地に集中している。スコットランド人の祖先はゲーリック語を話すケルト系のスコット人である。
人口290万人のウェールズもまた、山地が多くケルト文化を受け継ぐ地域だ。ウェールズは、ウェールズ語でカムリと呼ばれる。主都カーディフには、ウェールズの文化を伝える城や博物館が残っている。イギリス政府は、1997年から自治権の移譲に取り組み始め、1999年にスコットランド議会とウェールズ地域議会の議員選挙が実施された。2000年には、初の市長選挙が行われ、ロンドン市民が初の市長と市議会を選出した。
産業革命は18世紀にイギリスで始まり、世界最初の先進工業国となった。大英帝国として世界各地に植民地を持っていたイギリスは、植民地から本国の産業に使用するための原料を調達する一方、イギリスの文化を世界に広めた。20世紀になって多くの植民地が独立を果たしたが、帝国統治の名残で、イギリスは多民族文化が息づく社会となっている。
2001年の国勢調査によると、インド人とパキスタン人が大半を占めるアジア系が250万人以上、アフリカ系と西インド諸島出身の黒人が110万人となっている。現存するイギリス領は、主に大西洋とカリブ海の小さな島々で構成される。
経済主要産業: 電気機器, エレクトロニクス, 化学, 航空機, 造船
主要農業: 穀物, 油料種子, ジャガイモ, 野菜; 畜牛; 魚
主要輸出: 加工品, 燃料 薬品; 食品, 飲料, たばこ