「白いロシア」を意味するベラルーシは、ヨーロッパ東部に位置し、国土は平坦な低地と小高い丘陵地帯で構成される。森林面積は国土の3分の1を占め、南部一帯にはピンスク沼沢地が広がる。最初はスラブ人が定住していたが、13世紀までキエフ、18世紀までリトアニアおよびポーランド、そして1772年以降はロシアの支配下におかれた。第2次世界大戦では多大な被害を受け、200万を超える死者が出た。戦後はミンスクを中心に重工業が発展した。1986年に事故を起こしたウクライナのチェルノブイリ原子力発電所は、ベラルーシ南部と隣接する場所にあったため、国土の3分の1が汚染された。流出した放射線物質の70%がベラルーシ領内に降り注ぎ、現在も国民の発ガン率は高く、生まれつき肢体の不自由な子どもも多い。また、人が住めないエリアは国全体の25%に上る。
1991年の独立後、経済は悪化の一途をたどった。政府はいまだ民主主義への弾圧姿勢を崩しておらず、赤字が続く国営事業の民営化にも反対している。エネルギー確保に関しては特に、ロシアに大きく依存する状態が続いている。独立国家共同体(CIS)の管理本部が首都ミンスクにあることを強みに、経済面および政治面でロシアとの関係強化を目指している。
経済主要産業: 金属加工, 工作器具, 機械, 電子
主要農業: 穀物, ジャガイモ, 野菜, 砂糖大根; 牛肉
主要輸出: 機械, 機材, 鉱物性生産品, 薬品, 金属, 繊維