地中海沿岸のアフリカ西部に位置するアルジェリアは、スーダンに次ぎアフリカで2番目に大きな国土を有するが、国土面積の5分の4以上はサハラ砂漠である。住民は砂漠に囲まれたオアシスに集中し、人口の90%以上が国土の12%にすぎない地中海沿岸に居住している。地中海に沿って東西に走るアトラス山脈の北側では冬に適度な降雨があるが、対照的に、山脈の南側の斜面や南部地域、内陸の高原では、ほとんど雨が降らない。
アルジェリアはさまざまな異民族に侵略された歴史を持つ。古代では、フェニキア、古代ローマ、アラブ、さらにオスマントルコによる侵略と支配。また19世紀に入ってからは、フランスが進出。フランスの植民地支配時代には、農業が発展したが、先住民であるアラビア人とベルベル人は迫害を受けた。1954年、アルジェリアは民族の解放を求め、独立運動を始めたが、1962年に独立を達成するまでに戦争で多くの命が犠牲になった。その後、フランス人植民者の大半はアルジェリアを去った。独立後の社会主義軍事政権はサハラ砂漠の豊富な石油と天然ガスに経済的基盤を据えようと目論んでいたが、石油価格の下落や高出産率、緊縮財政により、経済状態は悪化した。そのため民主化を求める声が高まり、多数のアルジェリア人がフランスに移住する結果となる。1991年以降、軍部とイスラム原理主義過激派による武力衝突で政情が悪化。北東部山岳地帯の少数民族ベルベル人問題も、アルジェリア政府の課題の1つである。
経済主要産業: 石油, 天然ガス, 軽工業, 鉱業
主要農業: 小麦, 大麦, オート麦, ブドウ;羊
主要輸出: 石油, 天然ガス, 石油製品