でこぼこ道に苦しめられているドライバーに朗報だ。滑らかな走行を実現すると同時に、車に必要な電力の一部を供給するショックアブソーバーが発明された。
このショックアブソーバーをサスペンションに取り付けた車が小さな凹凸を通過すると、振動を吸収する作動油がタービンに送られる。作動油が流れるとタービンが回転し、小型の発電機を動かす仕組みだ。
システムは電子制御されており、走行時の衝撃を大幅に緩和すると同時に、車が使用する電力を生み出す。将来的には、ハイブリッド車の動力源になる可能性もある。
「ジェンショック(GenShock)」と名付けられたこのシステムを設計したのは、機械工学の専門家のチーム。アメリカ、ボストンにあるレバント・パワー社のシャキール・アバドハニー氏が率いる。
ジェンショックの車載テストは、まずアメ
マサチューセッツ工科大学の学生でもあるアバドハニー氏によると、レバント社では次世代の軍用車に使用するショックアブソーバーを開発中で、大型トラックや一般向けのハイブリッド車の市場も狙っているという。
現行の軍用車にこのショックアブソーバーを取り付けると、3~10%の燃費向上が見込める。これはリッター当たり最高で1.7キロメートルの燃料節約に相当する。
「ちょうど回生ブレーキと同じで、余分なエネルギーを大気中に放出するのではなく、バッテリーに供給できる」と、カリフォルニア大学バークレー校(UCB)機械工学教授のカール・ヘドリック氏は説明する。回生ブレーキは一部のハイブリッド車で採用されており、制動の際に放出されるエネルギーから電力を生む。同氏はジェンショックの研究には参加していない。
「これがどれくらい重要な技術になるかは分からないが、とてもユニークな発想には違いない」と同氏は感想を述べた。
Photograph courtesy Donna Coveney/Massachusetts Institute of Technology

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