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世界中の両生類はいま、致死的な感染症の蔓延で苦境に立たされている。従来の研究では世界的な温度上昇が感染症蔓延の要因となって個体数の急減を招いていると考えられていたが、最新の研究によると、地球温暖化は主要因ではないかもしれないという。
カエルの大量死がカエルツボカビ(Batrachochytrium dendrobatidis)によって引き起こされているという点については、多くの専門家が認めるところだ。世界中のカエルの3種に1種がカエルツボカビ症で絶滅の危機に瀕している。
だが、研究を率いた南フロリダ大学の生物学者ジェイソン・ロール氏は、「両生類がカエルツボカビ症によって急減していることは確かなようだが、その引き金が気候変動であることを示す証拠は不十分だ」と語る。この研究は「Proceedings of the National Academy of Sciences」誌の最新号に掲載されている。
同氏らの研究チームは、両生類の減少に地球温暖化が及ぼす影響を完全に軽視しているわけではない。しかし、「ラテンアメ
そして、調査対象とされたラテンアメ
とはいえ、「1つの相関関係に基づいて早急に結論を出すことはできない。60~70種という多くの種を対象とする場合には、なおさらだ。注意深く研究を進めることが重要になる」とロール氏は話している。
一方、この問題について以前に研究を発表している、コスタリカのモンテベルデ雲霧林保護区の担当科学者J.アラン・パウンズ氏は、依然として気候変動が主要な絶滅要因であるという立場を保っている。
「アメリカのワイオミング州北西部を中心とするイエローストーン国立公園で実施された最近の研究でも、より一層の証拠が得られている。地球温暖化と両生類の減少には明らかな関連があり、ロール氏らの分析には重大な不備がある。いずれわれわれが実証する」と同氏は主張する。
カエルツボカビは生態系を脅かす侵入種の1種であり、対抗する防衛機構のない種に大打撃を与えると報告されている。
前出のパウンズ氏らは、日中と夜間の気温が上がって1日の温度差が小さくなりつつあると考えている。温度差の減少は、摂氏17~25度の環境で最も成長し繁殖するツボカビにとって有利な状況であるとされている。今回の研究では、このいずれもが厳密には正しくない可能性が示唆された。
「例えば1980年代には絶滅数が急増しているが、この時期に1日の温度差の平均値は小さくなっていない。温度差の減少でツボカビが繁殖するという説とは矛盾する」とロール氏は説明する。一方、1990年代には1日の温度差が小さくなっているが、両生類の絶滅は減っていると同研究では報告されている。
ロール氏らは、未知の要因が組み合わさって両生類を危機に陥れている可能性が高いとみている。未知の要因を探り当てることが今後の最優先課題となるが、多くの両生類にとって残されている時間はわずかだ。
Michael Nichols/NGS









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