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オーストラリアのタスマニア島にしか生息していない有袋類、タスマニアデビルが州政府によって絶滅危惧種に指定された。
同政府はかねてこの動物を「危急」の状態にあると分類していたが、今回、さらに危機的な状況を表す「絶滅危惧」というレベルを指定した。これは、デビル顔面腫瘍性疾患という致死性の伝染病でタスマニアデビルの数が大幅に減少していることを受けたものだ。
タスマニアデビルの個体数を推定するのは困難だが、州政府の発表によると、1990年代半ばには約15万匹生息していたが、2006年末には2万~5万匹にまで急激に減少しているようだ。
伝染病のように広まることが知られているガンは2種類あるが、そのうちの1種がタスマニアデビルを苦しめている。このガンに侵されたタスマニアデビルが別のタスマニアデビルにかみつくことで伝染する。感染したタスマニアデビルの顔や首には大きな腫瘍ができ、このために餌を食べることもできなくなってしまう。このガンにかかったタスマニアデビルの多くが、後に餓死に至っている。
この病気の原因は不明だが、一部のタスマニアデビルに見られる難燃性化学物質が存在すると、このガンにかかりやすくなることを示唆している専門家もいる。
自然保護関係者が望みを託すのは、タスマニア北西部にいる野生のタスマニアデビルの小規模な集団だ。この集団はまだ問題の病気に感染していない。「この集団がなんらかの免疫を持っている可能性も残されている」とタスマニアデビル保護プログラムのブレナン氏は言う。既に、健康な数匹のタスマニアデビルが捕獲され、オーストラリア本土の施設に送られており、人工繁殖による群れの形成が計画されている。
Photograph by Torsten Blackwood/AFP/Getty Images

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