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翼竜の着地跡の化石が初めて発見されたという。この足跡は、“空飛ぶ爬虫類”翼竜がどのように移動していたのかという謎を解く貴重な手掛かりになる。
地上を歩く恐竜の足跡は残るが、空中を飛行する翼竜の移動については、糞などの落下物の化石がわずかに見つかっているだけだった。そのため翼竜の飛行方法の分析は非常に困難でほとんど解明されていない。
だがその謎も、今回発見された着地跡の化石によって解明されるかもしれない。この1億4000万年前の化石は、フランス南西部、太古の昔にラグーン(潟)だった場所に沿って見つかった。
翼竜の足跡は、ジュラ紀後期の化石が眠る発掘サイトではよく発見されている。古生物学者が“翼竜のビーチ”と呼ぶ場所だ。しかし今回発見された一連の足跡は、あきらかに今までの跡とは違うユニークなものだった。
この研究の共同研究者であるカリフォルニア大学バークレー校のケビン・パディアン氏は次のように話している。「研究チームの仲間が“この足跡はひょっとして”と見せてくれたとき、すぐに貴重なものだとわかった。それは着地時の足跡だったんだ」。
足跡の化石はダンス・ステップを踏んだような軌跡を描いており、ここから翼竜が着地する際の一連の動きがわかる。
足跡をつけた翼竜はまず両方の後ろ脚を同時に接地させた後、つま先をわずかに引きずって一瞬後方へ飛びのく。それから再び後ろ脚で降りたようだ。それから翼をたたんで1~2歩進み、向きを変えてから、翼の先の前脚も繰り出して四つんばいで立ち去ったとみられる。
研究チームは、歩数が比較的少ないことから翼竜は現生鳥類と同じような方法で着地していたと推測している。接地する直前に翼を素早く羽ばたいて落下速度を落としていたのだ。現生鳥類にもわずかに走りながら着地するものがいるが、その場合には多くの足跡が残る。
前出のパディアン氏は次のようにも述べている。「着地の足跡が見つかったのは光明だが、わかったのは動作の一部だけだ。飛び立つ時の足跡があればもっといろいろ分かるのだが」。
この研究は、8月19日発行の「Proceedings B」誌に掲載されている。
Photograph and illustration courtesy Jean-Michel Mazin via Kevin Padian

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