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南アフリカで新種の恐竜の骨格化石が発見された。これにより、史上最大の陸生動物である竜脚類の進化にまつわる謎の一部が解明されたという。
新発見の恐竜は1億9500万年前に生息していたとみられ、アールドニクス・セレスタエ(Aardonyx celestae)という学名が与えられた。草食恐竜「竜脚類」の祖先の近縁種と考えられる。竜脚類は、巨大な体、四足歩行、長い首、太鼓腹などを特徴とする。アールドニクスの体長は7メートルで、巨体を支える強固な骨格など、竜脚類と共通の特徴が多くあるという。
竜脚類とは異なり基本的には二足歩行だったが、場合によっては四足歩行の体勢も可能だったことが最新の研究で判明した。この研究成果により、竜脚類の祖先は通説より早い時期に四足歩行を始めていた可能性が出てきた。
「この新種は典型的な竜脚類へ進化する過渡期の恐竜の姿だ」と、研究に参加したアメリカにあるウェスタン・イリノイ大学の古脊椎動物学者マシュー・ボナン氏は話す。ボナン氏らの研究チームは、南アフリカ中央部の鳥獣保護区で今回の化石を発見した。
ジュラ紀(1億9900万~1億4500万年前)の初期、この地域は緑に囲まれたオアシスが点在する乾燥した氾濫原だった。現在のボツワナに広がるオカバンゴデルタとよく似た風景だったという。
「化石は10才にも満たない個体のもので成長途上のようだった。骨格の大部分は驚くほど保存状態が良く、次から次へと発見が期待できそうで興奮したよ」とボナン氏は話している。
そして実際に分析が進んだ結果、前腕を構成する2本の骨、具体的には橈骨(とうこつ)と尺骨が連動していたことが判明した。両手で体重を支えるこの構造のおかげで、四足歩行の姿勢を取れるようになったのかもしれない。
また、足が扁平足だったことも明らかになった。両足から伸びる巨大な鉤爪(かぎづめ)は、体の安定を保つため、重心を足の内側に寄せる構造になっていた。これは竜脚類にも見られる特徴だという。
ボナン氏によると、この特徴は竜脚類の巨大化と関連があると考えられるが、小型だった祖先種の段階で既に進化し、歩行の安定化に一役買っていたという。
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しかし、今回の発見で否定された学説もある。
竜脚類の祖先の顔にはほかの原始的な草食恐竜と同様、頬(ほお)があるものと考えられてきた。しかし、新種の恐竜には頬のような上下のアゴを連結する生体組織はなく、竜脚類と同じように口が大きく開くため、大量のエサを摂取できた。大食漢だったことが、後の竜脚類の巨大化を促したのではないかと研究者は見ている。
ホルツ氏は、頬に関する学説が否定されたことに落胆はしていない。「進化というのは最初から何かを意図して進むものではないことを実感した。有意義な進化もあるが、最終的には無意味に終わる場合もあるということだ」と同氏は語っている。
研究成果は11月11日発行の「Proceedings of the Royal Society B」誌に掲載されている。今回の研究資金の一部は、ナショナル ジオグラフィック協会の研究・探検委員会から拠出されている。
Illustration courtesy Adam Yates

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