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巨大なメスに小さなオスという奇妙なカップルが動物界で新たに発見された。網を張るクモとしてはこれまで確認された中で最大となるジョロウグモの仲間、ネフィラ・コマチ(Nephila komaci)である。
最新の研究によると、ネフィラ・コマチのメスは脚を広げた幅が最大12センチにもなる。一方、ほとんどの時間を妻の背中にしがみ付いて過ごすオスはやっと2.5センチに届く程度だ。
ネフィラ・コマチはジョロウグモの仲間で、最大で直径1メートルの巣を張ることができる。2000年に南アフリカのある博物館に収められていたコレクションの中から初めて確認された。しかし、2007年に南アフリカのテンベ・エレファント・パークで行われた現地調査で3匹の個体が発見され、野生のネフィラ・コマチが現在も生息していることが初めて確認された。ジョロウグモ属の新種が発見されたのは1879年以来である。
ネフィラ・コマチは南アフリカとマダガスカルの狭い地域に生息しているが、その地域でもまれにしか見られないと言われており、特にメスは、オスよりはるかに見つかりにくいという。
その生態にはまだ不明な点が多いが、研究の共著者で、ワシントンD.C.にある国立自然史博物館の上席研究員を務めるクモの専門家ジョナサン・コディントン氏は、メスの体のサイズが極端に大きく進化したのは、体の小さな捕食者からの攻撃を阻止するためと、卵を多く産むためではないかと推測している。
さらに同氏によると、オスはその1年ほどの生涯を“ある種の頑固な一夫一婦主義者”として過ごすという。交尾する際は、メスが脱皮している最中にオスが行動を起こすのが普通で、「メスは脚と体が柔らかくなっており、オスからの生殖行為を拒むのは難しい。生殖行為が終わると、オスはメスの中に入った自分の生殖器を切り離してメスの生殖器を塞いでしまう」。こうして生殖機能を失ったオスは死ぬまでほかのオスを追い払い続ける。
オスがこのような戦略を採るとほかのオスは交尾できなくなるはずだが、切り離されたオスの生殖器が体内に複数埋め込まれたメスが発見されたことも何度かあるという。
結局、今回の新種の発見は「この世界は素晴らしいという証拠が、またひとつ見つかったということだ」とコディントン氏は話している。
この研究の詳細は2009年10月20日発行の「PLoS One」誌に掲載されている。
Photograph by M. Kuntner









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