for National Geographic News
鼻の穴、肺、足が無くても陸上で生息できる奇妙な両生類の新種がガイアナで発見された。この生物は、ミミズのような姿の両生類であるアシナシイモリの仲間。これまで、肺の無いアシナシイモリの仲間は1種類しか確認されていなかった。
両生類を魚類から区別する大きな相違点の一つは、肺を持っていることである。最近まで肺の無い両生類はサンショウウオだけと考えられていたが、1995年に肺の無いアシナシイモリが初めて発見され、2008年には陸上に生息する肺の無い小型のカエルが発見された。
今回発見された新種は、それ以上に驚くべきものだ。1995年発見のアシナシイモリが完全に水生で体長が70センチに達するのと大きく異なり、学名をカエキリア・イオクラメ(Caecilia iwokramae)と名付けられたこの新種は陸生で体長が11センチしかないという。
肺の無い小型のカエルと並んで肺を持たない小さなアシナシイモリが発見されたことから、肺の無い陸生の両生類のほとんどが比較的小型だと研究チームは考えている。
なぜなら、肺が無いと陸上では多孔質の皮膚で呼吸しなければならないが、身体が小さければ体積に対する皮膚の表面積が大きくなるため、空気中から必要酸素量を容易に吸収できるからだ。
しかし、これらの生物はなぜ肺を持たなくなったのだろうか。
フロリダ国際大学のモーリーン・ドネリー氏とともに今回の研究を行ったカリフォルニア大学バークレー校の進化生物学者マーバリー・ウェイク氏によると、肺を持たなくなった理由についてはいろいろと推測がなされているが本当の理由はわかっていないという。
「まだ推測の段階だが、カエキリア・イオクラメの場合、肺が無いと身体の直径が小さくなるため、自ら土に穴を掘って隠れやすくなるのではないか」とウェイク氏は話す。
「ただ正直なところ、単に必要なくなったから肺が無くなったのかもしれない」とも考えられるというが、そうだとすると水生のアシナシイモリやカエルが肺を持たなくなった理由を説明できなくなることも認めている。
しかし、これまでに肺の無い生物が幅広い種類に渡って発見されていることを考えると、「両生類をもっとよく調べれば、肺の無い例がさらに見つかるだろう」という。
この研究は2009年11月18日公開の「Proceedings of the Royal Society B」誌オンライン版に掲載されている。
Photographs courtesy Marvalee Wake, University of California, Berkeley, via Proceedings of the Royal Society B

印刷用ページ
友人に教える





















