無所属では大統領選に勝つことは難しいだろうが、新しい“群れの理論”を提示する最新の研究によると、鳥類や四足哺乳類などさまざまな動物で“一匹オオカミ”が集団のリーダーになることがよくあるという。
今回の研究は最新のコンピューターモデルで自己組織化システムをシミュレーションしたもので、群れをなして生きる動物にとって群れを率いるリーダーとなるには、速いとか強いといった性質は必要ではなく、集団から離脱してわが道をいくという意思を持つか、そのように追い込まれる状態でさえあればよいことが示された。
研究チームの一員でイギリスにあるサセックス大学のラリサ・コンラット氏は、「群れのリーダーは必ずしも最弱の者である必要はないが、その可能性はある」と話す。
今回のモデルによると、栄養の十分な何千羽もの鳥の群れの中に非常に飢えた鳥が数羽いるとき、その数羽が単に食料を求めて集団からそれると集団全体の飛行経路を変更できるという。「集団で飛び、泳ぎ、走る動物は一緒にいようとする本能が備わっている」とコンラット氏は説明する。
集団生活は捕食動物から身を守り、将来つがいとなる異性を獲得する上で有利なため、群れのメンバーが集団を引き裂くような行動を起こすことはほとんどない。同氏は、「あるメンバーが必死になって自分にとって最適な目的地に到達しようとし、他方、ほかのメンバーは各自の目指す目的地に到達してもしなくてもそれほど気にしないとき、必死になっている者が集団を率いることになる」と話す。
今回の最新研究は、「American Naturalist」の2009年3月号に掲載される。
スウェーデンにあるウプサラ大学で動物の集団行動を研究している生物学者デイビッド・サンプター氏は今回の研究を受けて、「強い動機を持つ少数のリーダーが、群れの凝集運動を損なうことなく、自分の目的のために集団の力学を大きく操ることができることを示しており、非常に興味深い」と話す。
Photograph by Bianca Lavies

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