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2009年10月7日、いまやどんな商品にも付いているバーコードが生誕57周年を迎えた。この記念すべき日をGoogleが見逃すはずもなく、トップページのホリデーロゴにバーコードを採用していたのをご存じだろうか。コードを読み取ると「Google」という文字が現れる仕組みだ。
現在、数多くの国が標準化仕様のバーコードシステムを採用しており、ほぼすべての商品を追跡記録する識別子として利用している。アメリカで発明されたバーコードは1952年10月7日に特許が取得された。しかし、商品管理手段の主流となるまでにはさらに20年ほどの歳月を要した。
発明したのは2人のアメリカ人、ノーマン・ウッドランドとバーナード・シルバーで、情報を記号化する方法として標的のような同心円型のバーコードを編み出した。
しかし、バーコードを読み取る技術が存在しなかったため、2人のアイデアがすぐに実用化されることはなかった。読み取りには少なくとも2つの仕組みが必要となるが、いずれも当時は発明されていなかった。1つは読み取り用レーザー、もう1つは電荷結合素子(CCD)と呼ぶデジタル画像用の撮像センサーだ。偶然の一致だが、10月6日にCCDの発明者が2009年度のノーベル物理学賞を受賞している。
1974年、ついにバーコードは表舞台へのデビューを果たす。場所はアメリカのオハイオ州にあるスーパーマーケットで、最初の商品はチューインガムのパックだった。それ以降、快進撃は続き、レジでバーコードを読み取る光景は日常となった。
発明時に同心円型のパターンだったバーコードは、1974年の商用デビュー時には白黒の縦線のパターンに変わっていた。アメリカやカナダで現在でも利用されているパターンはこの「統一商品コード(UPC)」だ。
UPCを開発した元IBMエンジニアのジョージ・ローラー氏は、「いまではおなじみの縦線型バーコードは、第一次世界大戦時代に生まれて普及した原始的な印刷技術に合わせて編み出されたものだ」と話す。
10平方センチ未満の範囲に10桁を格納する必要があったという。「同心円型では実現する方法がなかった。どうしても印刷機の方向に沿って汚れが出てしまったんだ。円ではなく直線を利用する必要があり、縦線型のバーコードが誕生した」。
UPCバーコードの縦線は12桁の情報を記号化したもので、メーカーの識別コードや固有の商品コードが格納されている。商品をバーコードリーダーでスキャンすると、その情報が店舗のデータベースと照合され価格が取得される。
バーコードは店舗にとって経費節約の重要な手段となる。レジ係の教育時間の削減、効率的な在庫管理といった利点のほかにも、万引き犯の値札張り替え行為を防ぐ効果がとりわけ大きい。コストが浮いた分は、少なくとも理論上は一般消費者に還元されているはずである。
また、UPCバーコードの標準規格を策定した非営利団体GS1 USのスティーブ・アレンス氏は次のように話す。「バーコードは食品の安全性向上にも貢献する。商品の出所をたどるのが容易になるため、例えば汚染問題の発生した工場で作られた商品がすぐに特定できる。将来的には、もっと高性能なバーコードシステムが広く採用されるようになるだろう。商品の賞味期限など、さまざまな情報を追加できるようになる」と話す。
新しい技術が取って代わる可能性もある。例えば、無線識別(RFID)技術などがその候補として挙げられる。RFIDタグの場合、電波を利用したスキャナーにより、数メートル離れた場所からでも読み取りが行える。この技術は、限定的ながら既に実用化されており、マラソン選手の靴にRFIDタグを埋め込み、ゴール時間を記録するといった用途で活用されている。
「UPCバーコードはまだまだ過去のものにはならない」と反論するのはUPCの開発者ローラー氏だ。たしかに新しい高性能商品コードを導入しようとする動きは限られている。「現在のバーコード用に導入したスキャナーは大規模で、かなりのコストがかかっているはずだ。現状のシステムで十分にうまくいっているし、今後10年間は活躍するだろう」。
Bar code photograph by Mike Kemp/Getty Images

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