National Geographic News
地球から2億9000万光年離れた銀河で、極めて明るい光を放つ天体が発見された。“HLX-1”と呼ばれているその天体は、新たなタイプに属するブラックホールの可能性が取りざたされている。
ブラックホールには少なくとも2つのタイプが存在すると考えられている。1つは質量が太陽の20~30倍程度の“恒
最近は、明るさや質量がミドルクラスの“中間質量ブラック
アメリカにあるアイオワ大学の天体物理学者フィリップ・カーレット氏は、この研究について次のようにコメントしている。「2種類のブラックホールの間に、質量の点で大きな隔たりがあるのは間違いない。だが、そのギャップを埋める中間的なブラックホールが存在するのかどうかは今のところ確証がない」。
ブラックホールは、周囲の物質を吸収して質量を増やしていく性質を持っている。飲み込まれる物質は圧縮されて高温になり、明るい光を放つため、ブラックホールは「視認」することが可能となる。
しかし、ブラックホールは延々と物質を吸収し続けるわけではない。飲み込まれる物質が放射する「押す力」とブラックホールの重力が持つ「引く力」が等しくなると、自身のエネルギー調達を停止してしまうのである。つまり、ブラックホールの明るさには上限があるということだ。
フランス、宇宙線研究センター(CESR)の天文学者で今回の研究論文の共著者であるナタリー・ウェブ氏は次のように解説する。「理論的には、中間質量ブラ
また、アイオワ大学のカーレット氏は、誕生期の宇宙に存在した高密度なガス雲の中で形成された可能性もあると考えている。当時、その中で生まれた恒星は現在よりはるかに大質量になることができた。
恒
最近観測された天体HLX-1も、中間質量ブラ
前出のウェブ氏と同じCESRに在籍している研究チームのリーダー、ショーン・ファレル氏はナショナル ジオグラフィック誌の取材に対し、「HLX-1は、これまでの中間質量ブラ
しかし、本当に中
「あるいは天体から放出されるスペクトルから鉄輝線を調べるという手段もある。それがブラ
しかし研究チームを指揮したファレル氏はこうも話してくれた。「次世代の望遠鏡なら、スペクトルや紫外線の検出をなんなくこなすことだろう。いずれ、ブラック
Image by Heidi Sagerud, courtesy Nature









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