January 18, 2012
休暇がもう1週間ほしいという人に朗報だ。1年364日で毎年曜日が変わらず、5~6年に一度“追加の週”を設ける暦が提案されており、これが数年中に採用されれば、2017年の年末には“おまけの1週間”がついてくる。
「ハンキ=ヘンリー・パーマネント・カレンダー」(Hanke-Henry Permanent Calendar)という新しい暦では、このような“閏週”が5~6年に1度めぐってくる。
数年に一度、12月の後に追加の1週間を設けることで月と季節のずれが補正され、暦のそれ以外の部分は毎年ずっと変わらないという。
この暦は1年364日だが、地球の公転日数は365.2422日であるため、追加の1週間を5~6年に1度入れないと、地球の季節変化によって、北半球ではやがてクリスマスが真夏に来ることになってしまう。
メリーランド州ボルティモアにあるジョン・・・
「ハンキ=ヘンリー・パーマネント・カレンダー」(Hanke-Henry Permanent Calendar)という新しい暦では、このような“閏週”が5~6年に1度めぐってくる。
数年に一度、12月の後に追加の1週間を設けることで月と季節のずれが補正され、暦のそれ以外の部分は毎年ずっと変わらないという。
この暦は1年364日だが、地球の公転日数は365.2422日であるため、追加の1週間を5~6年に1度入れないと、地球の季節変化によって、北半球ではやがてクリスマスが真夏に来ることになってしまう。
メリーランド州ボルティモアにあるジョンズ・ホプキンス大学の経済学教授であるスティーブ・ハンキ(Steve Hanke)氏は、定期的に追加の週を設けることにより、このずれを修正できると主張する。ハンキ氏は、同じくジョンズ・ホプキンス大学の天文学者であるリチャード・コン・ヘンリー(Richard Conn Henry)氏とともに新しい暦を考案した。
新しい暦を導入すると、クリスマスと元日はこの先ずっと日曜日になり、米国の納税期日である4月15日も同じく日曜日、独立記念日の7月4日は常に水曜日になる。
ハンキ=ヘンリー暦は、3カ月ごとに4つの四半期に分けられる。ハンキ氏によると、30日の月が2回続いた後に31日の月が1回という構成で、合計91日になるという。91日の四半期が4つで1年は364日、52週となる。「規則的かつ偶数の日数からなるので(1年を)分割するのに便利だ」とハンキ氏は言う。
このことは「契約の締結、薬の処方、利率の計算、および住宅ローンや債権、スワップ、エキゾチックデリバティブなど、あらゆる種類の金融商品にとって、非常に重大な意味を持つ」。
◆閏週の影響はわずか
閏週の存在は、新しい暦が処理を簡略化しようとしている金融商品に「わずかな支障」をきたすとハンキ氏は言う。
5~6年に1度、追加の1週間があることで、例えば30年の住宅ローンなど一部の金融商品では、処理が複雑になる可能性があるからだ。
それでも、四半期が不規則で、余分な日数が出る現行のグレゴリオ暦に対応するために世界中で用いられている様々な慣習に比べれば、このような小さな問題はまだしも対処しやすい可能性がある。
◆暦の変更は困難
ノースカロライナ州グリーンビルにあるイーストカロライナ大学の哲学者で改暦に詳しいリチャード・マッカーティ(Richard McCarty)氏は、ハンキ=ヘンリー・パーマネント・カレンダーは「理にかなっている」と話す。
マッカーティ氏によると、特に魅力的なのは、企業や組織がスケジュールを立てやすいところだという。例えば大学では、学期の始まりと終わりの日が毎年変わる。
それでも、新暦が「採用される可能性はない」とマッカーティ氏は見ている。
理由の1つとして、暦の変更がさほど求められていないことが挙げられる。また今回の運動には、ユリウス・カエサルのような傑出したリーダーがいない。カエサルは紀元前46年にユリウス暦を制定し、ローマ教皇グレゴリウス13世は1582年にユリウス暦を現行のグレゴリオ暦に変更した。
「彼らは非常に強い力を持っていた。世界中を自分に従わせることができたが、現代にそのような力を持つ人はいない」とマッカーティ氏は指摘する。
しかしハンキ氏は、自分たちの暦が“口コミ”で広まることを期待している。「重要なのは自然発生的に広まることだ」とハンキ氏は話す。科学をやっていてアイデアを発表していると、そのアイデアが時として広く受け入れられることがあるという。
◆“大人の冬休み”
もう1つの大きな障壁は、閏週とも“短い月”ともみなされる追加の1週間をどう扱うかという問題だ。
「他の月との関係をどうするのか、この期間の給料や家賃をどうするのかといったことに頭を抱えることになる。難しい問題になるだろう」とイーストカロライナ大学のマッカーティ氏は言う。
たしかに移行期は大変だろうが、その状況は少なくとも世界共通だとハンキ氏は指摘する。さらに、経済への長期的メリットを考えれば、大変な思いをするだけの価値はあるという。
追加の1週間を楽しんで受け入れることだとハンキ氏は述べている。「この1週間を大人の冬休みだと思えばいい。ただし有給の」。
ハンキ氏の新暦に関する提案は、インドネシアの「Globe Asia」誌オンライン版に1月2日付で発表されている。
Painting by G. Dagli Orti, De Agostini/Getty Images