August 3, 2010
オーストラリアに生息する、英語でドラゴンフィッシュと呼ばれるのがわかる恐ろしい顔をしたワニトカゲギスの仲間。舌にまで多くの牙が生えている。冷たくて暗い深海では獲物を見つけにくいため、獲物を逃がさないようにこの牙でしっかりと捕えるという。
オーストラリアに生息する、英語でドラゴンフィッシュと呼ばれるのがわかる恐ろしい顔をしたワニトカゲギスの仲間。舌にまで多くの牙が生えている。冷たくて暗い深海では獲物を見つけにくいため、獲物を逃がさないようにこの牙でしっかりと捕えるという。
この魚はバナナほどの大きさで、海洋生物の多様性や分布、個体数を調査する10カ年計画「海洋生物のセンサス(Census of Marine Life: CoML)」が2010年8月2日に発表した数万種に及ぶ既知種と新種の最新のリストに掲載されている。
この調査は、25の多様な海域であらゆる海洋生物を網羅しようとするもので、このような調査は今回が初めての試みである。CoMLでは最大23万種に上る海洋生物に関する最終報告を10月4日に発表する予定で、このリストはその前段階にあたる。
このリストは、何年分ものCoMLのデータと、海洋生物の多様性に関する過去の研究成果とを組み合わせて作成されている。発見された海洋生物は海域ごとに2600~3万3000種に及び、平均して1海域当たり約1万750種、25の海域全体で確認された生物は10万種を超える。
報告書の主著者でニュージーランドにあるオークランド大学リー海洋研究所のマーク・コステロ氏は声明の中で、「このリストは2つの理由から早急に必要だった」と述べる。第一に、どのような種が海に生息しているかを把握しなくては、「新種を発見して記述することができない」。第二に、この研究はどの種が絶滅したかを将来記録するための基準ともなる。「海洋生物は人間活動の影響で数が大きく減少しており、90%も減少した種がいくつもある。陸上の多くの生物と同じように、海洋生物も絶滅の危機に瀕している」。
この調査結果はオンラインジャーナル「PloS One」誌で2010年8月2日に公開された。
Photograph courtesy Julian Finn, Museum Victoria