May 27, 2010
子ども向け全米地理コンテスト「ナショナル ジオグラフィック・ビー」(通称「ジオ・ビー」)の決勝ラウンドが2010年5月26日に開催され、フロリダ州のアーディス・ムールティ君が素晴らしい歌声を披露するとともに優勝を果たした。
13歳のムールティ君は第1ラウンドの後、アメリカの人気クイズ番組「ジョパディ!」の司会者でジオ・ビー決勝ラウンドの進行役アレックス・トレベック氏のリクエストに応えて、ワシントンD.C.のナショナル ジオグラフィック協会本部に集まった観客を前に、インド南部の古典音楽“カルナータカ”を歌った。
ムールティ君はその後の決勝ラウンドで、「ハイチ北部最大の都市は、ハイチがフランスから独立した後に名前が変わった。この都市の現在の名前は?」(答えは「カパイシャン」)という問題に正解し、第22回ジオ・ビーの優勝を決めた。
見事優勝しステージでにっこり微笑んだムールティ・・・
13歳のムールティ君は第1ラウンドの後、アメリカの人気クイズ番組「ジョパディ!」の司会者でジオ・ビー決勝ラウンドの進行役アレックス・トレベック氏のリクエストに応えて、ワシントンD.C.のナショナル ジオグラフィック協会本部に集まった観客を前に、インド南部の古典音楽“カルナータカ”を歌った。
ムールティ君はその後の決勝ラウンドで、「ハイチ北部最大の都市は、ハイチがフランスから独立した後に名前が変わった。この都市の現在の名前は?」(答えは「カパイシャン」)という問題に正解し、第22回ジオ・ビーの優勝を決めた。
見事優勝しステージでにっこり微笑んだムールティ君は、ナショナルジオグラフィック ニュースの取材に対し、初めから自信があったと明かした。「勝ちたかったんだ。それが目標だったからね。でも、もっと難しい問題が出るかと思っていたよ」。
パームハーバー中等学校(Palm Harbor Middle School)に通うムールティ君には、大学奨学金2万5000ドル(約225万円)のほか、ナショナル ジオグラフィック協会の終身会員資格とガラパゴス諸島を旅する権利が贈られた。
第2位に輝いたのはロードアイランド州に住む13歳のオリバー・ルーシャー君で、大学奨学金1万5000ドル(約135万円)が授与された。また、第3位となったアイダホ州に住む12歳のカルティーク・ムーリ君には、1万ドル(約90万円)の奨学金が贈られた。2人は2009年にも、それぞれの州の地方大会で優勝している。
ジオ・ビーは、アメリカの若者が地理の知識に欠けると言われるようになったことに呼応して1989年に開始された。
2010年のジオ・ビーは、全米50州、ワシントンD.C.、太平洋と大西洋のアメリカ領諸島、国防省管理米人学校(DoDDS)で地方大会が開催され、合計およそ500万人の5~8年生が全米大会の出場を目指して競い合った。過去の大会と同じく54人の地方大会優勝者が全米大会の予選ラウンドに進み、そのうちの1人は女の子だった。
25日の予選ラウンドでは10人の決勝進出者が決まったが、例年にない激戦となり、同点による延長戦が7回も行われた。これはこれまでにない多さだと、ジオ・ビーの責任者メアリー・リー・エルデン氏は振り返る。
26日の決勝ラウンドに進んだ10人の決勝進出者は、1つの問題を12秒以内に回答しなければならず、3回間違えると敗退となった。また出題形式は、映像、Google Earthのシミュレーション、実物を見ながらなど多岐に渡った。
例えば、新しく放送が始まったテレビチャンネル「Nat Geo Wild」から、多くのサメが群れるココス島周辺の映像が上映され、「ニカラグアの南にあり、この島が属する中央アメリカの国は?」という問題が出された。答えは「コスタリカ」で、10人全員が正解した。
また、ベニヘラサギという渉禽類(しょうきんるい)の鳥、アライグマに似たキンカジュー、フヤラと呼ばれる背の高い木管楽器を演奏する男性がステージに登場した。
フヤラが登場した時にトレベック氏が出したのは次のような問題だ。「この楽器は、かつて羊飼いが羊の群れを落ち着かせるために演奏していたもので、コシツェの西にある山岳地帯が発祥の地だが、この地域がある中央ヨーロッパの国は?」(答えは「スロバキア」)。
進行役のトレベック氏はフヤラの音色を聴きながら、「無性に丘に登って草を食べたくなったよ」とジョークを飛ばしていた。
同氏はジオ・ビーの間、絶えず地理の素晴らしさを称え続け、最後に観客に次のような言葉を残した。「歴史は過去に関することだが、地理は未来に関することだ。未来を実現させよう」。しかし、ジオ・ビー優勝者のムールティ君は、世界を変えるのはもう少し後でいいと思っているようだ。「今年はもう十分やった。今は休みたいよ」。
Photograph by Rebecca Hale