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黒い体に黄色い水玉模様の幼体から桃色の皮膚と水色の目を持つ成体へと劇的に変化する新種のカエルが発見された。
このカエルはヒメアマガエル科の新種(学名:Oreophryne ezra)で、2004年にパプアニューギニア東南部にある山頂の小規模な雲霧林で見つかった。この霧深いジャングルはタブー視され、悪霊に守られていると信じられているため、地元の住民は長年この森に足を踏み入れることはなかった。
ハワイのホノルルにあるビショップ博物館の脊椎動物学者でこの研究を率いたフレッド・クラウス氏は、「成長の過程で色が変わるカエルはほかにも数種類知られているが、この種ほど模様が大きく変わる例は思い当たらない」と話す。また、このカエルの体の模様がこれほど激しく変化する理由ははっきりしないという。
このカエルの幼体はヤドクガエルに似ているため、この色の意味として最初に思い浮かぶのは“警告”だと同氏は推測する。白昼堂々と葉の上でくつろぐ様子は、毒を持つカエルの「危険など自分には関係ない」とでもいうような大胆な態度と共通するものだという。
しかし、「幼体が警告色を身につけているとすれば、成体がそれを失うのはなぜなのか、まったくわからない」。この謎を部分的にでも解明するために、幼体がその毒々しい外見に見合った毒を持っているかどうか調べたいとクラウス氏は考えている。
しかし、クラウス氏にそれほど時間の猶予はないかもしれない。人間を森から遠ざけた悪霊といえども、カエルとその小さな安住の地を地球規模の気候変動から守ることはできないのだ。
その理由の一つとして、雲霧林は低い気温でしか生育できず、地球温暖化によって水分を失ってしまう恐れが挙げられる。また、低温を嫌う低地の植物が高地にまで繁殖地を広げ始め、山岳地に生育する脆弱な植物を駆逐する可能性もある。
クラウス氏は、「動けるのが200メートル程度という生息地の規模は、ないに等しいほど小さなものであり、そのような山でそのようなことが起きれば、このカエルを含め、そこに生息する生物もろとも雲霧林は簡単に失われてしまうかもしれない」と警告する。
この研究は2009年12月発行の「Copeia」誌に掲載された。
Photographs by Fred Kraus, courtesy and copyright ASIH









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