March 2, 2010
衝突によって生まれた氷山の南極海漂流について、NASAのゴダード宇宙飛行センターで海氷研究を行っているクレア・パーキンソン氏は次のように話している。「海洋循環が今回の氷山のような漂流物によって阻まれると、その海域の全生物も影響を免れ得ない」。
同氏は海洋の変化がエサとなる微生物の減少につながることもあると述べ、海洋生態系の食物連鎖全体に予測不能な影響を及ぼしかねないと指摘している。画像のコウテイペンギンも例外ではない。ドキュメンタリー映画『皇帝ペンギン』で描かれたコウテイペンギンたちも、この海域に生息しているのだ。
例えば、北方向へ広がった海氷が開放水域を覆うと、植物プランクトンの光合成に必要な太陽光が遮断され、食物連鎖の上位にまで悪影響をもたらすことになるという。
また、今回の巨大な氷山が障害物となる可能性もある。「海洋を移動中にペンギンの通り道を突然ふさいでしまうこともあり得る」と同氏は話している。
Photograph by Bill Curtsinger, National Geographic Stock