February 19, 2010
2009年度ベスト・サイエンス・イメージ
イラスト部門選外佳作:「クラゲバーガー(Jellyfish Burger)」
「ご一緒にポテトはいかがですか?」という声が聞こえてきそうだが、この見るからに食欲を損なう3Dデジタル合成画像は、海産資源の乱獲の行く末を人間の最大の欲求である“食欲”に訴えた作品だ。
この作品は、全米科学財団(NSF)と「Science」誌による2009年度国際科学・工学画像化チャレンジ(International Science and Engineering Visualization Challenge 2009)イラスト部門で選外佳作に入選した。
この作品を製作した、アメリカのクラークソン大学の海洋科学者でイラストレーターのジェニファー・ジャケ氏は、「残念なことに人間は食を通じて海と最も関わっている」と嘆く。
クラークソン大学では、水温が上昇した海にクラゲが蔓延する可能性を指摘している。クラゲは水温が高くても生息できるため、他の生物が海から消え去っても繁栄を続けていける。
この作品の制作意図をジャケ氏は次のように話す。「表現したかったのは、クラゲバーガーなんて馬鹿げているけれど、実現する可能性はあるということ。海産資源の乱獲と海水温の上昇が続けば、クラゲバーガーが現実になる日も遠くない」。
Image courtesy Dave Beck and Jennifer Jacquet, Clarkson University