白、ダークオレンジ、チャコールグレーなどの色が帯状に連なっている。こんな冥王星の表面の様子が、ハッブル宇宙望遠鏡が撮影した画像を元に作成された、これまでで最も鮮明な冥王星の画像で見えるようになった。
今回のプロジェクトを指揮した、コロラド州ボルダーにあるサウスウエスト研究所のマーク・ブイエ氏が2月4日の記者会見で語ったところによると、今回使用したハッブルの画像は2002年から2003年にかけて撮影されたもので、冥王星の極端な季節変動により表面に急激な変化が生じている様子が観察されるという。
ブイエ氏の研究チームは、並行して稼動する20台のコンピュータを駆使して4年間にわたるプロジェクトを実施した。ハッブルが撮影した画像384枚を組み合わせることにより、冥王星という準惑星の「実際の色に最も近いと思われる」画像を作り上げた。「冥王星の周りを宇宙船で飛びながら窓の外を見ると、こんな眺めが見えるはずだ。もっとも、この画像よりも鮮明に見えるだろうけれど」とブイエ氏は語る。
画像からは冥王星がこれまで考えられてきたよりもずっと動きのある世界であることがわかる。2015年に冥王星に到達するNASAの無人探査機ニューホライズンが、どのような調査に重点を置くべきかを考える上で参考となるものだ。
冥王星のオレンジ色と灰色の色彩は、太
ハッブルが撮影した写真から地表の詳しい状態を探ることはできないが、地表上の明暗がはっきりとうかがえることから、冥王星の地形が非常に変化に富んだものであることが推察される。
さらに、今回の画像と以前の画像とを見比べると、冥王星は2000年から2002年にかけて、南半球側が著しく赤黒い色に変化し、一方で北半球側は明るさを増したことが分かるという。おそらくは冥王星の季節の変化に応じて、氷がいったん溶けた後で再び固まったからだろうと、カリフォルニア州パサデナにあるカリフォルニア工科大学のマイク・ブラウン氏は記者会見で語った。
冥王星は、太
ブラウン氏によると、太
冥王星の季節が春から秋に変わる時の変化をブラウン氏は次のように説明する。「地球なら、気温摂氏15度から21度ほどの心地よい春だったのが、秋になった途端に摂氏マイナス68度ほどにまで急激に落ちるようなもので、とても住めるような所ではない」。
ハッブルの撮影による最新の冥王星の写真は、実際には最近の改良前まで搭載されていたカメラで撮影されたものである。2009年に「広視野カメラ3」(Wide Field Camera 3: WFC3)が搭載されてからは、冥王星を以前よりも鮮明に撮影できるようになった。
しかし、冥王星の姿を最も良く伝える写真はニューホライズンが撮影することになりそうだ。2006年に打ち上げられたニューホライズンは、冥王星までの距離の半分以上の飛行を終えている。やがて冥王星を周回する軌道に乗って、カイパーベルト内に存在する、その多くが未解明の物体について新たな観察情報を地球に送る最初の宇宙探査機となる予定である。
「冥王星は太
Image courtesy NASA; ESA; H. Weaver (JHU/APL); A. Stern (SwRI); and the HST Pluto Companion Search Team









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