地球温暖化の影響で、アメリカ南東部、メキシコ、およびカリブ海諸国が非常に強い勢力のハリケーンに襲われる回数が今後数十年にわたって増加することが、最新のコンピューターモデルで示された。
ハリケーンの発生を促す海面温度の上昇が進み、風のパターンが変化すると、ハリ
今回の研究では、世界の温室効果ガス排出量の増加が2050年頃まで続き、排出量削減が始まるのはその後になると仮定した場合に起こる事態を予測した。
この仮定は、温室効果ガス排出対策に用いる数値としては「中立的な立場に立ったシナリオであると一部では考えられている」と、米国海洋大気庁(NOAA)の気象学研究者でこの研究の共著者であるトーマス・クヌートソン氏は言う。
このシナリオでは、地球の気温は今よりおよそ2.5度上昇することになる。それに伴い、メキシコからカリブ海を上って南北カロライナ州に達する大西洋西部地域では、最も強烈な部類に入るカテゴリー4およびカテゴリー5のハリケ
「(この結果には)非常に驚いた。倍増するとは考えていなかった。これほどの結果が出たのは予想外だ」と、同じくNOAAの気象学研究者で今回の研究を主導したモリス・ベンダー氏は語っている。それどころか、このモデルによれば最も強烈なカテゴリー5のハリ
今回の新しいモデルは、地球温暖化によるハリケ
3種類のモデルを1つのツールに統合することで、地球全体の気候だけでなく、大西洋に次々と襲来するすべてのカテゴリーのハリ
ジョージア工科大学のジュディス・カリー氏によると、今回のモデル化の手法は初めての試みだという。同氏は今回の研究には参加していないが「この研究は重要だ」と述べた。
一方、コロラド州ボルダーにある国立大気研究センター(NCAR)のケビン・トレンバース氏は、ハリ
しかしそのトレンバース氏も、今回の新しい研究は気候変動がハリケ
「現時点でわれわれが得ている最も確度の高い情報から判断すると、熱帯暴風雨の数はおそらく減っていくと考えられる。だが、カテゴリー4とカテゴリー5のハリ
この研究は2010年1月22日発行の「Science」誌で発表された。
Photograph by Tyrone Turner, National Geographic Stock









印刷用ページ
友人に教える
















