December 4, 2009
幅わずか2ミリ強で半透明の花を持つ新種のラン(写真)がエクアドルで発見された。現在確認されているランとしては世界最小で、別のランの根元に生えていたという。2009年11月末に発表された。
発見したのは、南米諸国の山林に生育するランを15年にわたり研究している、エクアドルにあるエコミンガ財団(EcoMinga Foundation)の生態学者ルー・ジョスト氏。2009年、ジョスト氏が別の小型ランの一種を採取して温室で研究していたところ、「数カ月経ってから、もっと小さなこの花に気づいた」。
エクアドルの山岳地域は生物多様性の宝庫で、隣り合った山の山頂で生育する植物がまったく異なることもある。ジョスト氏は最近も、この小さなランを発見したのと同じ地域で、それまで6種しかないと考えられていたテアグエイア属(Teagueia)のランの新種を28種発見した。エクアドル全体では4000種のランが確認されているが、そのうち1000種は過去わずか12年間で発見されている。
今回発見されたランはプラティステレ属(Platystele)に属するが、認定に必要な科学的審査を受けていないため、まだ正式には新種と認定されていない。しかしジョスト氏によると、ランの専門家でミズーリ州立植物園の研究員カール・リュエル氏も、この花が独自の種だと考えているという。
このランにはまだ名前がない。「この花もまた、エクアドルの森で発見され名前を与えられるのを待っている多くの植物のひとつに過ぎない。この森は、見知らぬもので満ちている」とジョスト氏は話している。
Photograph courtesy Lou Jost