October 23, 2009
ミズツボ科の新種のマキガイ。オーストラリア中央部の都市、アリス・スプリングスから北西へおよそ180キロ離れた乾燥地帯の地下帯水層で発見された。
オーストラリア内陸部の乾燥地帯で行われた4年間の調査で、小型の甲殻類やクモ、ミミズの仲間など、850種にも上る無脊椎動物の新種が発見された。体長約1.3センチのこのマキガイもその1種である。
調査に参加した、アデレードにある南オーストラリア州立博物館のスティーブ・クーパー氏によると、乾燥地帯の無脊椎動物は専門家による探索の対象にならなかった。地底泉や1センチの幅もない地下の小空洞に生物は存在しないと考えられてきたからだ。
クーパー氏はこう話している。「今回の調査によって、われわれの認識は大きく変わりつつある。地下帯水層は、生物がいない不毛な環境ではなく、多種多様な生態系が営まれている未知の生物の宝庫である」。
同氏らの調査チームは、チャールズ・ダーウィン生誕200年を記念して2009年9月にオーストラリア北部の都市ダーウィンで開催された「生物の進化と多様性会議(Darwin 200: Evolution and Biodiversity)」で今回の結果を報告した。この研究活動はナショナル ジオグラフィック協会の研究・探検委員会(CRE)の支援を受けている。
Photograph courtesy Bill Humphrey, Western Australian Museum