October 13, 2009
氷で覆われた土星の衛星エンケラドス。生物の生存可能性を評価する新しい測定法によると、この衛星は太陽系の中で、地球上の生物に似た生命体が存在する可能性の最も高い天体だという。
今回の評価で使用された微生物生存可能指数(Standard Microbial Habitability index)は、地球で見られるような微小生命体の生息に適しているかどうか、0~1の尺度で天体を評価する新たな測定法である。
プエルト・リコ大学アレシボ校に在籍し、研究チームのリーダーを務めたアベル・メンデス氏は、「微生物が生息できる環境なら、ほとんどの生物が生息可能だ」とコメントしている。
エンケラドスの微生物生存可能指数による評価は、地球と同じ「0.4」だった。エンケラドスの表面を覆っている氷の下には広大な海が広がっていると科学者は考えている。また、比較的規模の小さいこの衛星は、内圧もそれほど高くないとされる。
「ただし、海の深さは尋常ではないかもしれない。たとえ現地に行けたとしても、生物の探索は困難を極めるだろう」とメンデス氏は言う。同氏の研究成果は10月5日、プエルト・リコのファハルドで開催されたアメリカ天文学会惑星科学分科会(DPS)の第41回年次会合で発表された。
Image courtesy Cassini Imaging Team, SSI, JPL, ESA, NASA