October 9, 2009
イタリア半島の東側、アドリア海を浮遊する粘質物(2004年夏に撮影)。
この粘質物の一生は“マリンスノー”として始まる。マリンスノーは、生物由来の微小な有機物の一群で、そのほとんどは微生物の生体、死体、死体の一部だが、なかには肉眼でも見えるエビやカイアシなど小型の甲殻類も含まれる。
このマリンスノーは、しだいに寄り集まって凝集し、食べ物とともに群れの中での安全性を求める周囲の同様な生物や有機物を取り込みながら、時間をかけて粘質物に成長すると考えられる。
2009年9月に発表された研究で、この粘質物はウイルスやバクテリアの絶好の住み家にもなっており、病原性大腸菌も含まれることが明らかになっている。アドリア海沿岸では定期的にバクテリアの検査が行われているが、広範囲に繁殖が見られるため遊泳の禁止を余儀なくされている。
「この粘質物から放出されている病原菌は人間の健康に被害をもたらす可能性があると考えている」と、研究を率いたイタリアのマルケ州立ポリテクニック大学で海洋科学部長を務めるロベルト・ダノバロ氏は語っている。
Photograph courtesy M. Cornello