October 2, 2009
最古の人類はどのような姿をしていたのか。この問いに迫る最適な証拠がこのたび得られた。アルディピテクス・ラミドゥス(Ardipithecus ramidus)のほぼ全身にわたる骨格が見つかったのである。“アルディ”と名付けられたこの骨格の持ち主は生存時、身長約120センチ、体重約50キロで、直立二足歩行をしていた。
アルディピテクス・ラミドゥスはイラストのようにかなり類人猿に近い外見をしているが、化石を分析した研究チームの推測によると、垂直に登る、枝からぶら下がる、拳(こぶし)を地面について歩く(ナックルウォーキング)といった、現存する類人猿の特徴を持たなかったという。代わりに、手のように親指が離れた大きな下肢の指で枝をつかみ、上肢の手のひらで体重を支えながら、ゆっくりと慎重に木を登っていたとみられている。
Illustration courtesy J. H. Matternes via Science/AAAS