July 30, 2009
ラオスにある険しい石灰岩の山で丸坊主の新種の鳴き鳥が発見された。「頭や顔がはげたヒヨドリ(bare-faced bulbul)」と呼ばれている。
発見した野生生物保護協会(WCS)とオーストラリアのメルボルン大学の専門家チームによると、頭部に羽毛のないこの鳴き鳥は世界で40種ほど知られているが、アジア大陸で確認されたのは初めてだという。
この鳴き鳥はツグミほどの大きさで、首から下は緑がかったオリーブ色の羽毛で覆われ、顔と頭にはほとんど羽毛がない。“モヒカン刈り”のような薄い毛のラインが頭頂部にうっすら生えているのが特徴的だ。
石灰岩が突出するカルスト台地の横に広がる森林発見された。ラオスのカルスト台地は自然保護区域内に位置しているが、非保護区域と同様に道路建設用の石灰岩が採掘される場合もあり、鳴き鳥や他の野生動物にとって脅威となる恐れがある。1カ所の岩の上で少数が確認されただけなので、全体の個体数や生息範囲も明らかになっていない。なぜこの厳しい環境に生息しているかも不明だ。
また、このヒヨドリや近縁の鳥たちの頭部になぜ羽毛が生えていないのかについても解明されていないという。死骸をあさるハゲワシは、頭部が汚れないように羽毛がなくなったのではないかと考えられている。
WCSの自然保護活動家ピーター・クライン氏は今回の発見を聞いて、「ハゲワシは死骸に顔を突っ込むので、顔や頭をいつもきれいにしておくのが大変なのだろう。鳴き鳥の頭部に羽毛がない理由はよくわからないが、求愛行動に関係があるのかもしれない」と話す。
詳細は「Forktail」誌の最新号に掲載されている。
Photograph courtesy WCS