July 28, 2009
食品色素ブリリアントブルーGの投与から6週間後、研究チームは検体のラットを解剖し脊髄を調べた(写真)。だが、心残りがまったくなかったわけではない。「あのラットはとてもかわいかったから」と、共同研究者のネーデルガード氏は言う。
皮膚や眼は投与の1週間後に通常の色に戻っていたが、驚いたことに脊髄は青く染まったままだった。
副作用は青く変色する点だけなので、いずれこの成分を含んだ化合物が、不治の脊髄損傷の治療にとって決め手となるかもしれない。
「問題なのは、いまのところ脊髄損傷の治療法がないことだ」。現状では、患者に使われる最も一般的な薬は抗炎症薬のステロイド剤であるという。「なんとかして新しい治療法を見つけたい。この青い食品色素にはマイナス面がないので、どの患者にも投与可能だろう」とネーデルガード氏は話している。
Photograph courtesy Takahiro Takano