July 3, 2009
ワッデン海は、オランダからドイツ、一部デンマークの北海沿岸の海域を指し、沿岸の砂州や藻場、塩性湿地、砂丘など、多様な自然環境が広がるその干潟は、手付かずのままの広大な生態系が今なお残る世界でも数少ない場所である(2007年撮影)。
2009年6月にユネスコの世界遺産に登録されたワッデン海には、ゴマフアザラシやハイイロアザラシ、ネズミイルカなど、さまざまな海洋哺乳動物が生息する。また干潟は渡り鳥の飛来地でもあり、毎年1200万羽が越冬・繁殖する。
世界遺産はユネスコの世界遺産委員会により選定され、人類にとって普遍的価値を有すると認められた自然地域や文化地区などが対象となる。
委員会は今年6月下旬、新たに13件を世界遺産リストに登録した。その一方、ドイツ東部ドレスデンにあるエルベ渓谷が登録から抹消された。渓谷の中心部で景観を損なう4車線の橋の建設が始まったことが原因だ。現在、リストに登録されている世界遺産は890件に上る。
このうち、ベリーズのバリア・リーフ保護区や、コロンビアのロス・カティオス国立公園、グルジアにあるムツヘタの文化財群などが危機遺産(危機にさらされている世界遺産)リストに登録されている。
Photograph courtesy Martin Stock, UNESCO