June 12, 2009
「V4046 Sagittarii」という二連星系の2つの恒星、カウス・アウストラリスとカウス・アウストラリスBの周囲に、ちりとガスでできた円盤が発見された。このような円盤はいずれ凝集し、太陽系で見られるような惑星や小惑星、彗星になる運命にあると天文学者らはみている。互いに近距離で周回し合う二連星の周りにも惑星形成の可能性があることが観測データで確認されたのは今回が初となる。上の画像は、この連星系を遠方の小惑星から眺めた想像図。
「V4046の総質量は地球の50倍以上はある」と、カリフォルニア州パサデナで開催されているアメリカ天文学会で6月10日、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)の研究チームメンバー、デイビッド・ロドリゲス氏が発表した。
二連星系の周囲にこのような惑星形成円盤が形成される現象は、二連星間の距離が地球と太陽間の20倍から数百倍とかなり離れているケースでは、以前にも確認されたことがあった。
だが、V4046 Sagittariiの連星間は598万3920キロしか離れておらず、これは水星と太陽間の距離の10分の1にすぎない。これほど近くにある二連星の周囲に円盤が存在することが今回、サブミリ波電波干渉計(SMA)の観測でとらえられたのだ。
「恒星の多くは連星系を作って存在している。このような近接する連星系で円盤が見つかったということは、二連星でも太陽のような単一の恒星と同じくらい周囲に惑星が形成されやすいといえるのではないか」とロドリゲス氏は述べている。
つまり、この発見によって太陽系外にあるとみられる惑星の数は、これまでの想定よりも増えることになる。宇宙のかなたにあるどこかの惑星に生命がいる確率もまた上がったということである。
Image courtesy David A. Aguilar (CfA)