May 5, 2009
ここ数週間、世界で猛威をふるっている豚由来の新型インフルエンザウイルスH1N1の写真が初めて撮影された。
ウイルス(写真のH1N1など)は遺伝物質を含む中心部と、それを覆うタンパク質の殻で構成される。この殻が標的細胞への吸着と侵入の役割を担う。ウイルス1個の大きさは直径およそ1万分の1ミリだ。
このサンプルはアメリカ、カリフォルニア州の患者から入手したもの。ジョージア州アトランタにあるアメリカ疾病管理予防センター(CDC)の本部で2009年4月27日に撮影された。
CDCによると、アメリカでは5月4日現在、286人が新型インフルエンザに感染しているという。20カ国で1000件近くの症例が確認されていると、世界保健機関(WHO)は報告している。
今回の新型ウイルスは、北アメリカの豚がよく感染するインフルエンザウイルスと似ている。ただし専門家によると、ヨーロッパの豚とアジアの豚、さらには鳥とヒトに由来するウイルスの遺伝子も含まれているため、全くの別物になっているという。このウイルスの毒性はまだわかっていないが、現在のところアメリカではほとんどの感染者が軽症で済んでいる。
アメリカ感染症財団(NFID)の医療ディレクターであるスーザン・レーム氏は4月29日、「注意は必要だが、パニックに陥るような状況ではない。われわれが把握している限りでは、重症度は毎年起きる季節性のインフルエンザとあまり変わらないように見える」と話している。
Photograph courtesy CDC Influenza Laboratory