January 27, 2009
最新の研究によると、メジロ科(Zosteropidae)の鳥はほかのどの鳥類よりも進化が速いという。
メジロ科80種をDNA分析にかけた結果、すべて過去200万年の間に出現していたことが分かった。
研究を行ったクリストファー・フィラルディ氏は次のように語る。「これほど短期間のうちに新しい環境へ適応した生物は、鳥類と哺乳類を合わせて考えてみてもほんの一握りしかいない。しかも、進化の系譜は誠にユニークで、単に生息環境に応じて変化しただけではない。極めて迅速に何十種類もの新種を生み出しながら、南半球の大部分の地域に広まっている。これだけ広範囲に住みついた生物はほかに存在しない。なにか特別な資質を持っているようだ」。
メジロのメスは4カ月という若年期から繁殖が可能になるが、これが急激な進化の理由の一つかもしれない。フィラルディ氏によると、「熱帯の鳴き鳥が性的に成熟するにはほとんどの場合、1年はかかる」という。
また、多くの鳥類と異なり、メジロは強い社会性を持っている。エサの確保や渡りは団体で行い、互いに羽づくろいをすることまである。こうした密接な関係があるため、別の地域にも簡単に移住できるのではないかと研究では指摘している。
彼らは新しい場所に到着するとすぐに住み着き、長期にわたって生息し続けるが、遺伝的には孤立した状態を保つ。南太平洋に浮かぶソロモン諸島では、それぞれ別種のメジロが、2キロしか離れていない場所に別々に生息している。
写真のメジロは同諸島内のラノンガ島に固有の種で、1日もあれば横断できる範囲内に生息する。詳細は、今週発行された「Proceedings of the National Academy of Sciences」誌に掲載されている。
この研究は、ナショナル ジオグラフィック協会の研究・探検委員会の一部支援の下で行われた。
Photograph courtesy Center for Biodiversity and Conservation-American Museum of Natural History/Chris Filardi