National Geographic News
December 5, 2008
最新の研究によると、一般的な自家用車の全長よりも幅の広い翼を持つ新種の翼竜が発見されたという。「湖をさすらう巨大な者」という意味の「ラクソバガス・マグニフィセンス(Lacusovagus magnificens)」と名付けられたこの翼竜は、これまでに発見された同種の翼竜の中で最も大きい。
新種の翼竜の名付け親であるポーツマス大学のマーク・ウィットン氏によると、この空飛ぶ古代爬虫類は、歯のない翼竜種「チャオヤンゴプテリド(Chaoyangopterid)」としては中国以外で初めて発見されたものでもあるという(左の復元図)。
ウィットン氏はブラジルのクラト層から発掘された遺跡の調査中に、これまでに見たことのない翼竜の頭蓋骨の一部の化石を発見した。クラト層は石灰岩でできた地層で、およそ1億1500万年前の白亜紀初期に形成されたものだ。
その時代、発掘現場周辺には汽水を含んだ沼地が広がっており、数種類の翼竜が生息していたと考えられているが、これまでに見つかっている唯一のラクソバガスの化石は、ウィットン氏が分析した頭蓋骨破片のみである。
今回ブラジルで発見された翼竜は、頭蓋骨の大きさから推定すると翼開長が約5メートル、立ったときの肩までの高さが約1メートルあったと考えられる。首と口が長いため、この翼竜の見た目は平均的な大人の人間と同じくらいの身長があったと思われる(右図)。
ウィットン氏は「中国でこれまで発見された同種の例では、翼開長が60センチしかないものもあった。今回発見された翼竜は頭蓋骨だけでその大きさがある。分かりやすくいえば、これまでに発見されてきたチャオヤンゴプテリドは、今回のものに比べれば数メートル小さい“小鳥”だった」と話している。
Illustrations courtesy Mark Witton