Christine Dell'Amore
for National Geographic News
October 23, 2008
記事のタイトルが間違っている? いいえ、これはブラジルに生息する肢の小さなトカゲで、このたびその学名が正式に決まった。「Bachia oxyrhina」という。
胴体と尾の部分が非常に長いためにヘビにしか見えないが、実際にはごく短い後ろ肢がある。この肢は未発達で機能していない。
このトカゲは、今年1月にブラジル中央に位置する世界最大の熱帯サバンナ地帯、セラード保護地域で発見された。この地域は森林の生い茂ったサバンナであるが、農園や耕作地への転換が急速に進んでいる。開発の進行度は近隣のアマゾン開発の2倍だという。
調査では新種の生物が14種見つかったが、このトカゲが初めて正式に命名された。学名の“oxyrhina”はラテン語で「鋭い嗅覚(oxy nose)」を意味し、細く先のとがった鼻で砂地にいる小さな虫やシロアリなどを嗅ぎ分ける。
コンサベーション・インターナショナル(CI)の生物学者で、セラードの調査主任を務めるクリスティアーノ・ノゲイラ氏は「適切な保護戦略の遂行には、調査で得られる全ての情報が極めて重要となる。地道な作業の繰り返しだが、この蓄積が生物種やこの地域の保全には欠かせない」と話す。
今回の研究結果は国際動物学誌「Zootaxa」9月号に掲載されている。
Photograph by Miguel Rodrigues/USP Universidade de Sao Paulo