トラは、ネコ科で一番大きい動物で、黄色の毛に黒のしま模様(もよう)が特徴(とくちょう)だ。体重は200キロ以上、体長は2メートルをこえ、しっぽの長さは1メートルもある。1頭で狩(か)りをすることが多く、シカやアンテロープ(レイヨウ)などをつかまえて食べる。
狩りは夜にする。えものを見つけると、できるだけこっそりと近づく。急に飛びかかり、歯とツメでえものの足をつかまえて横にたおす。相手の動物が大きいときはノドにかみついて殺し、小さい動物は首を折って殺す。
一晩で27キロも食べることがあるが、いつもは1回に約5キロを食べる。えものを2日から3日に分けて食べることもある。おなかがいっぱいになったら葉っぱや土をかけて、後で食べられるようにかくしておく。
ほかのネコ科の動物は水がきらいだが、トラは水が好きで泳ぎも上手。川や池に入って体を冷やすトラはたくさんいる。
インド北部やネパール、ロシアのシベリアなど、寒い場所に住むトラもいる。
トラの数は減り続けていて、絶滅(ぜつめつ)してしまうかもしれない。毛皮や漢方薬の材料となる骨などをとるために、人間がたくさんのトラを殺したせいだ。また、人間が農場をつくったり木を切ったりしたので、トラが暮らす場所も少なくなっている。
Text by Catherine D. Hughes
もっと知ろう
トラの学名は、パンテラ・ティグリスPanthera tigris。
トラは、ベンガルトラ、アモイトラ、インドシナトラ、スマトラトラ、シベリアトラの5種類に分かれる。カスピトラとバリトラ、ジャワトラもいたが、みんな絶滅(ぜつめつ)して1頭も残っていない。
北の寒い地域に住むトラは、熱帯地方のトラよりも大きく、体重も重い。
体のしま模様(もよう)は一頭ごとにすべてちがう。
足跡(あしあと)が残らないように、歩いているときはツメを引っこめる。
狩(か)りは夜に行う。暗やみでもトラの目はよく見える。
トラのほえる鳴き声は、3キロ先まで聞こえる。
体重は約100キロから230キロで、めすよりおすの方が大きい。
動物園のトラは26才くらいまで生きる。
トラは熱帯雨林や温帯雨林、湿原(しつげん)にも住んでいる。水に近いところが好きだ。
カメやカエルなど小さい生き物も食べるが、スイギュウやシカなどの大きい動物もエサにする。
1頭で暮らすが、母親と子どもはいっしょに過ごす。おすとめすは交尾(こうび)のときだけ会って、ふだんは別々に生活する。
めすは1回に1頭から6頭の赤ちゃんを産む(だいたい2頭から3頭)。子育ては母親の仕事だ。
生後6カ月まで成長すると、子どもは巣を出て母親から狩りを教わる。巣にもどることはない。
1才ごろには狩りができるようになるが、2才までは母親が付きそうことが多い。
