ミーアキャットはマングースの仲間で、大きさはリスと同じくらいだ。協力して仕事をするのがとても得意で、40匹(ひき)の群れでいっしょに生活している。食べ物を探したり、敵(てき)が来ないか見張ったり、赤ちゃんの世話をしたりと、みんなで仕事を分担している。
ミーアキャットのかわいらしい姿は、アフリカ大陸南部の砂漠(さばく)や草原で見ることができる。茶色のしま模様(もよう)があるふさふさした毛、鼻先の長い小さな顔、大きな目をぐるりと囲む黒い部分がよくめだつ。しっぽから頭までの長さは約50センチ。
ミーアキャットは群れでじょうずに暮らしている。大きな巣穴は、長いとがった爪(つめ)を使って地面にほる。地面の下に住めば敵(てき)から見つかりにくくなり、暑いアフリカでもすずしく過ごすことができるからだ。巣穴の全長はおよそ5メートル。出入口や通路、部屋がいくつもあり、5つの巣穴を同時に使うこともある。
外に出るのは昼間だけだ。毎日、日の出とともに巣穴から出て、食べ物を探す。大好物のカブトムシやイモムシ、クモ、サソリを、においをかいで見つけるのが得意だ。ほかに小さな爬虫類(はちゅうるい)や鳥、卵、果実、草なども食べる。
巣穴では、たくさんのミーアキャットが生まれたばかりの赤ちゃんを世話している。世話は交代で行うが、何も食べずに朝から晩まで世話をし続けることもある。世話係の一番大事な役目は、仲が悪い別の群れのミーアキャットから赤ちゃんを守ること。場合によっては殺されてしまうこともあるからだ。
仲間が食べ物を探している間は、必ず1匹か2匹が見張りをする。シロアリが土や砂などを使って作った巣などの高い場所にうしろ足で立ち上がり、空や砂漠をながめて、近づいてくる敵(てき)を確認する。ワシやタカ、ジャッカルを見つけると、高い声を出して仲間に危険を知らせる。
ミーアキャットは、食べ物を探す場所の地面にたくさん穴を掘っておく。敵がやってきたときに身をかくすためだ。もしも地上で敵につかまってしまった場合は、あお向けになって歯や爪(つめ)を出し、自分を強く見せようとする。群れで移動中に敵が来たら、全員で立ち上がって背中を反らし、毛を逆立てて大きな声を出す。
自分たちが大きくておそろしい1頭の動物だと敵に思わせるためだ。ミーアキャットは数が多いので、いまのところ絶滅(ぜつめつ)の心配はない。しかしアフリカの砂漠は生きていくのがとても大変な場所で、おなかを空かせた敵や仲が悪いミーアキャット、干ばつ、大雨など、いくつも危険がまわりにある。
もっと知ろう
ミーアキャットの学名は、スリカータ・スリカータ(Suricata suricatta)。
スリカータと学名で呼ぶ人もいる。
しっぽがふさふさしていないのは、マングースの仲間ではミーアキャットだけ。
巣穴を掘るときは、ほこりや土が入らないよう耳を閉じることができる。
とてもよい視力で、300メートル上空を飛んでいるワシを見つけられる。
1日に5時間から8時間かけて食べ物を探す。
ネズミをつかまえるためにミーアキャットをペットにする人もいる。
群れが行動する地域は、15.5平方キロの広さになることもある。
ミーアキャットの赤ちゃんは約30グラムでとても小さい。
10才くらいまで生きるが、4匹のうち3匹はおとなになる前に死んでしまう。
