地球が秘めた火の威力
火山とは、地表にあいた穴から地球内部の溶岩や堆積物、ガスが噴出されることによってできる地形をいう。「火山」と聞いて私たちがまず思い浮かべる「山」は、噴火中に噴出する物質が噴火口の周囲に固まって形成される地形だ。火山は1週間で形成されることもあれば、何百万年という月日を要することもある。
火山の地下に厚いマグマと大量のガスが蓄積すると、火山が溶岩や岩、火山灰を大気中に噴出しながら爆発することがある。通常はガスが少なく、マグマの粘着性の高いほど規模が小さくなり、代わりに噴火口から徐々に溶岩がにじみ出る。
大規模な噴火は、火山付近に居住する人々にとって非常に危険である。溶岩流の温度は1250度を上回ることもあり、それに触れるものは何でも焼き尽くしてしまう。1つの町が溶岩流に飲み込まれてしまったり、溶岩が固まってできた巨大な岩石が、ふもとの村に降ってくることもある。雪が瞬時に溶け、泥流となって流出し、山や谷を丸裸にし、町を埋めてしまう恐れもある。さらに、火山灰や有毒ガスによって、子どもや高齢者が肺障害などの健康上の被害を受けることもある。科学者によれば、火山の噴火やそのときに受けた後遺症によって、過去300年間に26万人以上が死亡しているという。
火山活動は、地球の表面を覆う巨大な岩板、いわゆる地殻構造プレートの境界部で起こりやすい。世界に存在する火山の約90%が太平洋の周囲を取り巻く地帯にあり、この地域は環太平洋火山帯と呼ばれている。
地球上には現在、約1900もの活火山が存在している。活火山とは、一定の火山活動が観察されており、再度、噴火する恐れのある火山のことをいう。しかし、それ以外の大部分は休火山である。休火山は、噴火の予兆がない火山のことを指すが、将来には活火山となる可能性もある。そのほかの火山は死火山に分類される。















