農業の進むべき道
持続可能な農業にはさまざまな形態が見られるが、その中核には20世紀に発達した産業的な食料生産方法からの決別がある。
20世紀型の農業システムは、単一栽培(モノカルチャー)、機械化、化学農薬・肥料、バイオテクノロジー、政府補助金に依存することで、食料を大量かつ安価に提供してきた。しかし、環境や社会に強いる負荷は極めて高かった。侵食、土壌・水資源の枯渇や汚染、生物多様性の損失、森林破壊、農場労働者の搾取、自営農家の減少など、世界中で問題が噴出している。
一方、持続可能な農業では、有機、放し飼い、低投入、ホリスティック、バイオダイナミックといった概念に基づく幅広い技法を活用する。
これらの方法の共通項は、自然の生態系プロセスの模倣である。例えば、土地を過剰に耕さず、水の使用も最小限に抑える。年ごとに異なる作物を植え、家畜の放牧を組み合わせるなどして、農耕地の土壌を健全に保つ。作物に被害を及ぼす害虫に対しては、天敵を利用して個体数を制御し、農薬の使用を避ける。
また持続可能な農業の考え方は、食料生産にとどまらない、より広範な原則も含んでいる。つまり、農場労働者や農産物価格を公正に扱い、農家が生活に困らない収入を目標としている。
しかし反対派は、収穫量の低下と土地利用の増加をとりわけよく批判する。そして、「2030年には世界人口が80億人を突破するだろう。大々的に行えば食料不足は避けられない」と主張する。しかし最近の調査は、長期的に維持可能であれば、従来の産業的農業と同レベルの収穫量を達成できる可能性を示している。














